エアバッグ警告灯の点灯トラブル解決|スバル車の診断方法を詳しく解説


故障修理車検・点検
車両情報
・車種:スバル インプレッサWRX
・型式:E-GC8
・原動機型式:EJ20
・初度登録:平成10年6月
・走行距離:133,650km

今回は、車検整備でご入庫いただいたスバル インプレッサWRX(E-GC8)の整備事例をご紹介します。

点検の結果、ブレーキホース全体のひび割れとエアバッグ警告灯の点灯不良が確認されました。走行距離133,650kmという長年の使用により経年劣化が進んでおり、安全性を最優先とした整備対応を実施いたしました。

日野市・八王子市・多摩市エリアでのスバル車整備・ブレーキホース交換は当社にお任せください!

1. ブレーキホースのひび割れ発見と危険性

車検点検時に実施した下廻り点検で、ブレーキホースの全体的なひび割れを確認しました。ブレーキホースは制動力を伝達する重要な部品であり、ひび割れを放置すると大変危険です。

重要:ブレーキホースのひび割れは、走行中のブレーキフルード漏れや制動力低下につながり、重大事故の原因となる恐れがあります。早期発見と交換が安全運転の基本です。

ブレーキホース劣化による危険な症状

  • ブレーキの効きが悪化 – ブレーキペダルを踏んでも制動距離が伸びてしまう
  • ブレーキフルード漏れ – ホースからブレーキ液が漏れて制動不能になる危険性
  • ペダルの踏み込み量増加 – ペダルが奥まで入り込んでしまい異常を感じる
  • 破裂の危険性 – 走行中にホースが破裂し急ブレーキが効かなくなる
   
【交換前】ブレーキホース全体に細かいひび割れが発生している状態。表面のゴム層が劣化しており、このまま使用を続けると破裂の危険性が高い状態でした。

2. ブレーキホース前後輪4本の全数交換作業

安全性を確保するため、前後輪のブレーキホース4本すべてを新品に交換いたしました。経年劣化したホースは一部だけでなく全体が劣化していることが多いため、今回は全数交換を実施しています。

ブレーキホース全数交換の理由

  1. 同時期に劣化が進行 – 一箇所にひび割れがあれば他も同様に劣化している
  2. 左右バランスの維持 – 片側だけ交換すると制動バランスが崩れる可能性
  3. 再作業コストの削減 – まとめて交換することで工賃を削減できる
  4. 確実な安全性確保 – 全数交換により安心して走行できる状態に回復
   
【交換後】新品のブレーキホースに交換完了。ガスケットも新品に交換し、ブレーキフルードの漏れを完全に防止します。ひび割れのない滑らかな表面状態で、ブレーキフルードの漏れもなく安全性が確保されました。

交換後のブレーキ分解清掃も実施

ブレーキホース交換と同時に、前後輪のブレーキキャリパーを分解清掃しました。パーツクリーナーを使用してブレーキダストや汚れを除去し、新しいブレーキフルードを充填することで制動性能を最大限に引き出しています。

3. エアバッグ警告灯の点灯不良とコンピューター故障

エンジンをかけた際、エアバッグ警告灯が常時点灯したままの状態でした。この車両はスキャンツールでエアバッグシステムの診断ができない年式のため、サービスカプラーを短絡してメーターの点滅パターンで故障コードを確認する方式で診断を実施しました。

エアバッグシステム診断の結果

  • サービスカプラー短絡による自己診断を実施 – 自己診断モードに移行しない
  • 履歴消去も受け付けない状態 – コントロールユニット自体が故障
  • 純正コンピューターは製造終了 – 新品での交換ができない
  • キャンセラー装着でも警告灯消灯せず – 根本的な対策が必要

エアバッグインフレータ取り外しとステアリング交換

コンピューター交換用の部品が製造終了のため、以下の対応を実施しました。

実施した対応内容

  1. メーターパネルからエアバッグ警告灯のバルブを取り外し
  2. エアバッグコントロールユニットのカプラーを取り外し
  3. 運転席ハンドル部のエアバッグインフレータを撤去
  4. ホーンスイッチ機能を持つ社外ステアリングへ交換
  
 
【取り外し部品】運転席ハンドル部分から取り外したエアバッグインフレータ。コンピューター故障のため機能していない状態でした。
   
【交換前】エアバッグ付きの純正ステアリング。インフレータ撤去によりホーンスイッチが使用できなくなるため、社外品への交換が必要です。
  
【交換後】momo ヴェローチェレーシングV1(350mm)に交換。純正momoステアリングに近いサイズとデザインで、ホーンスイッチ機能も確保されています。

4. 整備完了後の改善効果

ブレーキ性能の回復

新品のブレーキホースに交換したことで、確実な制動力を確保できました。ブレーキペダルのタッチも良好になっています。

安全性の大幅向上

ブレーキホース破裂の危険性を完全に排除し、安心して走行できる状態になりました。

警告灯の消灯対応

エアバッグ警告灯が消灯し、メーターパネルがすっきりとした状態に改善されました。

5. 作業費用明細

作業内容・部品名 数量 単価 金額(税抜)
車検整備基本工賃(24ヶ月点検) 1式 ¥27,000 ¥27,000
下廻り洗浄料金 1式 ¥5,000 ¥5,000
OBD点検実施 1式 ¥2,000 ¥2,000
フロント・ブレーキホース(右) 1本 ¥2,980 ¥2,980
フロント・ブレーキホース(左) 1本 ¥2,980 ¥2,980
リヤ・ブレーキホース(右) 1本 ¥3,280 ¥3,280
リヤ・ブレーキホース(左) 1本 ¥3,280 ¥3,280
ブレーキホース交換工賃(前輪) 1式 ¥9,000 ¥9,000
ブレーキホース交換工賃(後輪) 1式 ¥9,000 ¥9,000
ブレーキホース・ガスケット 8個 ¥50 ¥400
前後ブレーキ分解清掃 1式 工賃込み
パーツクリーナー 2本 ¥1,800 ¥3,600
ブレーキフルード(DOT4) 2本 ¥1,800 ¥3,600
エンジン冷却液交換 1式 工賃込み 工賃込み
Wako’s ハイパー・クーラント 6.5L ¥2,000 ¥13,000
エア・クリーナ清掃 1式 工賃込み
Wako’s フューエル1 1本 ¥2,160 ¥2,160
クラッチ・オイル交換 1式 工賃込み
ブレーキフルード(DOT4) 1本 ¥1,800 ¥1,800
エンジンオイル・フィルター交換 1式 工賃込み 工賃込み
オイル・エレメント 1個 ¥1,400 ¥1,400
Wako’s アンチエイジング・オイル 15W-40 (車検時サービスオイル差額分) 4.8L ¥1,000 ¥4,800
ドレーン・ガスケット 1個 ¥100 ¥100
PETRA 漏れ止め剤 1本 ¥3,200 ¥3,200
ブレーキペダルゴム交換 1式 ¥900 ¥900
ペダルパット 1個 ¥300 ¥300
シフトパターン・シール 1枚 ¥100 ¥100
エアバッグ診断・点検 1式 ¥7,200 ¥7,200
メーター脱着・バルブ取り外し 1式 ¥12,600 ¥12,600
コントロールユニット・カプラー取り外し 1式 ¥4,500 ¥4,500
ステアリング交換工賃 1式 ¥7,200 ¥7,200
momo ヴェローチェレーシングV1 1個 ¥39,000 ¥39,000
momo ステアリングボス L673 1個 ¥15,000 ¥15,000
ショートパーツ 1式 ¥2,000 ¥2,000
早期ご予約割引(2ヶ月前) -¥1,818 -¥1,818
技術料合計 ¥82,582
部品合計 ¥102,980
整備料合計 ¥185,562
自賠責保険料(24ヶ月) ¥17,650
重量税 ¥37,800
印紙代 ¥2,200
車検代行料 ¥8,182
諸費用合計 ¥65,832
消費税(10%) ¥19,374
御請求額合計 ¥270,768

6. まとめ

今回は走行距離133,650kmのスバル インプレッサWRXの車検整備を実施しました。経年劣化によるブレーキホースのひび割れは前後輪4本すべてを新品に交換し、確実な制動力を確保できました。エアバッグ警告灯の点灯不良については、コンピューター故障のため部品撤去とステアリング交換で対応しています。日野市・八王子市・多摩市エリアでスバル車の車検整備なら、確かな技術力を持つ当社にお任せください。

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