発見された主な不具合

• リヤタイヤのひび割れ多数 – 経年劣化により安全性に問題あり、交換が必要な状態
• アイドリング時のエンジン回転数異常低下 – エアコン作動時や電気負荷が掛かると、エンジン回転数が550rpm程度まで低下（基準値：700rpm±50rpm）
• スロットルボディにカーボン堆積 – 吸気系統の汚れが回転数不安定の原因

タイヤ交換のポイント

今回はリヤタイヤ2本をブリヂストン NEWNO（175/65R14）に交換しました。組み替え作業とバランス調整も同時に実施し、振動のない快適な走行を実現しています。タイヤバルブも新品に交換し、エア漏れのリスクも解消しました。

作業後の改善効果

スロットルボディ清掃とエンジンコンピューターのリセット後、エンジン回転数は750rpm程度で安定するようになりました。エアコン作動時や電気負荷が掛かった時も、回転数が大きく低下することなく、スムーズなアイドリングを維持できています。

実施した整備内容

• エンジンオイル交換 – Wako’s EX-CRUISEスペシャル（5W-30）に交換し、エンジン内部をフラッシング洗浄
• バッテリー充電 – 充電状態71%、寿命テスト96%で若干低下していたため急速充電を実施
• 前後ブレーキ分解清掃 – ブレーキの効きを確保するため、分解清掃とフルード交換を実施
• エアコンフィルター交換 – 車内の空気環境を快適に保つため新品に交換
• 発炎筒交換 – 使用期限が2025年3月だったため新品に交換
• OBD点検 – スキャンツールで電子制御システムを診断（エラーコードは全て履歴のみで現在は異常なし）

スロットルボディ清掃の重要性

ホンダ車は走行距離が5万kmを超えると、スロットルボディへのカーボン堆積が進みやすくなります。特にフィットやフリードなどのコンパクトカーでは、以下の症状が出やすい傾向があります。

• アイドリング時の回転数低下 – エアコン使用時に顕著
• 加速時のもたつき – アクセル操作への反応が遅い
• エンジン始動時の不安定さ – 冷間時に特に症状が出やすい
• 燃費の悪化 – 適切な空燃比が保てず効率が低下

定期的なスロットルボディ清掃とエンジンコンピューターの学習値リセットにより、これらの症状を予防・改善できます。

放置すると起こる問題

スロットルボディの汚れを放置すると、信号待ちや停車時にエンジンが停止してしまう「アイドリングストップ」が発生する可能性があります。特に夏場のエアコン使用時や、ヘッドライトなどの電気負荷が増える夜間に症状が悪化しやすくなります。早めの清掃・メンテナンスをお勧めします。