アイドリング不調はなぜ起こる?日野市の整備工場が教える症状と修理費用


故障修理車検・点検

 

 

車両情報
・車種:スバル B4
・型式:CBA-BL5
・初度登録:平成20年6月
・走行距離:80,730km

今回は車検でお預かりした【スバル B4(CBA-BL5)】の整備事例をご紹介いたします。エアコン作動時のエンジン回転数低下、オイル漏れなど複数の不具合を解消した実例です。

点検の結果、エアコン作動時にエンジン回転数が基準値より大幅に低下する症状や、複数箇所からのオイル漏れが確認されました。走行距離80,730kmという状況で適切な整備を実施し、安全で快適なコンディションへと回復させることができました。

日野市・八王子市・多摩市エリアでのスバル車整備・オイル漏れ修理は当社にお任せください!

エアコン作動時のアイドリング不調とは

エアコンのスイッチを入れたとき、エンジン回転数が通常よりも大きく下がってしまう症状が発生していました。正常なアイドリング回転数は約650回転ですが、500回転程度まで低下している状態でした。放置するとエンジンが停止する危険性もあります。

こんな症状に要注意:エアコンを入れたときにエンジンがガクガク揺れる、エンストしそうになる、アイドリングが不安定になる場合は早めの点検をおすすめします。

原因はスロットルボディのカーボン汚れ

点検を進めた結果、スロットルボディ内部にカーボン(煤)が大量に蓄積していることが判明しました。スロットルボディとは、アクセル操作に応じてエンジンへ送る空気量を調整する重要な部品です。内部が汚れると空気の流れが悪くなり、エンジンの調子が悪化してしまいます。

     
【清掃前の状態】スロットルボディ内部に黒いカーボン汚れが厚く付着しています。長年の使用により蓄積した煤が、空気の通り道を狭くしていました。このままではエンジンに必要な空気が十分に送られず、回転数が不安定になってしまいます。
     
【清掃作業中】専用のクリーナーを使用してスロットルボディ内部を丁寧に洗浄しています。頑固なカーボン汚れを除去するため、WAKOSスロットルバルブクリーナーとPETRAフューエルシステムクリーナーを使用。細部まで徹底的にきれいにしていきます。
     
【清掃完了後】内部がピカピカになり、新品のような状態に生まれ変わりました。空気の通り道がスムーズになり、エンジンコンピューターの学習値をリセット。これにより基準値である650回転で安定したアイドリングを取り戻すことができました。

シリンダーヘッドカバーからのオイル漏れ修理

点検中、左右両方のシリンダーヘッドカバーからエンジンオイルが漏れ出していることを発見しました。特にスパークプラグの挿入口にオイルが入り込んでおり、放置すると点火不良やエンジン不調の原因となります。早急な対応が必要な状態でした。

オイル漏れを放置すると発生するトラブル

  • エンジンオイルが減少し、エンジン内部が焼き付く危険性がある
  • プラグ周辺にオイルが付着すると点火不良を起こす可能性がある
  • エンジンルームが汚れ、火災の原因になることがある
  • 車検時に不合格となる場合がある
     
【オイル漏れの状態】シリンダーヘッドカバーとエンジン本体の接合部分からエンジンオイルが滲み出ています。経年劣化によりパッキンが硬化してしまい、密閉性が失われた状態です。左右両方から漏れが確認されたため、両側のパッキン交換が必要でした。

バルブカバーガスケット交換で完全修復

オイル漏れを止めるため、劣化したバルブカバーガスケット(パッキン)を新品に交換しました。スバル水平対向エンジンは左右にシリンダーが配置されているため、両側の作業が必要です。同時にスパークプラグも新品のイリジウムプラグに交換し、エンジンの調子を整えました。

オートマオイルクーラーホースからの漏れ修理

トランスミッション側の点検では、オートマオイルクーラーホースからオイルが漏れている状態を発見しました。オートマオイルはトランスミッションの動作に不可欠な油脂です。漏れを放置すると変速不良やトランスミッション故障につながります。

     
【オイルクーラーホースの漏れ】トランスミッション本体とオイルクーラーをつなぐホースの接続部分からオイルが漏れている様子です。ホースの劣化により密閉性が損なわれていました。このまま走行を続けるとオートマオイルが不足し、トランスミッションが損傷する危険性があります。

オイルクーラーホース交換作業

劣化したオイルクーラーホースを新品に交換し、ホースバンドも新しいものへ取り替えました。確実な締め付けにより、オイル漏れを完全に解消。安心して走行できる状態に修復できました。

作業費用の詳細

作業内容・部品名 数量 単価 金額(税抜)
車検整備基本工賃(24ヶ月点検) 1式 ¥29,000 ¥29,000
検査機器による点検・調整 1式 ¥5,000 ¥5,000
OBD点検実施(スキャンツールによるDTC読み取り) 1式 ¥2,000 ¥2,000
エンジン内部カーボン洗浄・学習値リセット 1式 ¥2,700 ¥2,700
WAKOSスロットルバルブクリーナー 1本 ¥2,900 ¥2,900
PETRAフューエルシステムクリーナー 1本 ¥6,000 ¥6,000
Wakosフューエル1 1本 ¥2,160 ¥2,160
シリンダーヘッドカバーガスケット取替 1式 ¥13,500 ¥13,500
バルブカバーガスケットセット 1式 ¥5,200 ¥5,200
オイルフィラーネックOリング 1個 ¥490 ¥490
パーツクリーナー 1本 ¥1,800 ¥1,800
オートマオイルクーラーホース取替 1式 ¥9,000 ¥9,000
オイルクーラーホース(2本) 2本 ¥3,690
ホースバンド 4個 ¥60 ¥240
パーツクリーナー 1本 ¥1,800 ¥1,800
スパークプラグ取替 4本 ¥1,900 ¥7,600
左フロントホイールベアリング取替 1式 ¥10,800 ¥10,800
フロントホイールベアリング(社外品) 1個 ¥20,200 ¥20,200
フロントロックナット 1個 ¥460 ¥460
エンジンオイル交換(Wako’s EX-CRUISE) 4.0L (車検時サービス)
PETRA Engine Shield 1本 ¥3,300 ¥3,300
エンジンオイル・ドレーンパッキン 1個 ¥100 ¥100
フロントデファレンシャルオイル交換 1式
ドレーンコックガスケット 1個 ¥190 ¥190
Wako’s RG ANOTHER RG7590LSD 75W-90 1.2L ¥2,760 ¥3,312
リヤデファレンシャルオイル交換 1式
ドレーンコックガスケット 1個 ¥90 ¥90
Wako’s RG ANOTHER RG7590LSD 75W-90 0.8L ¥2,760 ¥2,208
ガスケット・フィラープラグ 1個 ¥90 ¥90
ブレーキフルード交換 1.0L ¥1,800 ¥1,800
エンジン冷却水復活剤注入 1本 ¥2,160 ¥2,160
前後ブレーキ分解清掃 1式 ¥1,800 ¥1,800
パワーステアリング漏れ止め剤注入 0.3本 ¥4,800 ¥1,440
車検早期予約割引(2ヶ月前) -¥1,821
技術料合計 ¥70,179
部品合計 ¥69,030
整備料合計 ¥139,209
諸費用合計(自賠責・重量税・印紙代・代行料) ¥62,332
消費税(10%) ¥14,739
御請求額合計 ¥216,280

お客様へのアドバイス:次回12ヶ月点検時にはタイミングベルト交換の時期となります。新車から18年目を迎える車両ですので、計画的なメンテナンスをおすすめいたします。

整備完了後の改善効果

エアコン使用時も安定

スロットルボディ清掃により、エアコン作動時でも650回転で安定したアイドリングを実現しました。

オイル漏れ完全解消

シリンダーヘッドカバーとオートマオイルクーラーホースからの漏れを修復。エンジンルームをクリーンな状態に保てます。

エンジン性能回復

スパークプラグ交換とエンジン内部洗浄により、新車時のようなスムーズな走りを取り戻しました。

スバル車特有のメンテナンスポイント

スバル車に搭載されている水平対向エンジンは、独特の構造を持つため専門的な知識が必要です。当社では長年のスバル車整備経験を活かし、適切なメンテナンスをご提供しています。

水平対向エンジンの特徴

  • 左右対称のシリンダー配置 – オイル漏れは両側で発生しやすい傾向があります
  • 低重心設計 – 走行安定性に優れる反面、整備時は専用の知識が求められます
  • 吸気系の構造 – スロットルボディにカーボンが溜まりやすい特性があります
  • 定期的な点検が重要 – 80,000km前後で各部パッキンの劣化が進みます

走行距離80,000km前後で交換を検討すべき部品

バルブカバーガスケット、タイミングベルト、ウォーターポンプ、各種オイルシール類などが交換時期を迎えます(経過年数や使用環境により前後します)。早めの対応により、高額な修理費用の発生を防ぐことができます。予防整備により車両を長く安心してお使いいただけます。

日野市周辺でスバル車整備なら当社へ

当社は日野市南平に拠点を置き、八王子市・多摩市からも多くのお客様にご来店いただいております。スバル車の整備経験が豊富なメカニックが、丁寧に点検・修理を実施いたします。

当社が選ばれる理由

  • スバル車の構造を熟知した経験豊富なメカニックが対応
  • OBDスキャンツールによる精密診断を実施
  • 高品質なWAKOS・PETRA製品を使用した整備
  • 車検早期予約割引などお得なサービスをご用意
  • 日野市・八王子市・多摩市からアクセス良好

アクセス・店舗情報

株式会社 秀勇自動車

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まとめ

今回は走行距離80,730kmのスバル B4に対し、エアコン作動時のアイドリング不調、複数箇所からのオイル漏れを修復しました。スロットルボディ内部のカーボン除去により回転数が安定し、パッキン類の交換でオイル漏れも完全に解消できました。定期的なメンテナンスにより、愛車を長く快適にお使いいただけます。スバル車の整備でお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。

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