異音と焦げ臭さでエアコンが効かない原因は?スバル車の修理実例


故障修理

エアコン使用時の異音・異臭とエアコン不良の修理【スバル レガシィB4】

車両情報
・車種:スバル レガシィB4
・型式:CBA-BL5
・初度登録:平成19年11月
・走行距離:95,844km

ご来店のきっかけ

今回は、エアコンをつけると「キュルキュル」という異音が発生し、ゴムが焼けるような異臭がして、さらにエアコンが効かなくなるという症状でお預かりいたしました。エアコンは夏場の必需品ですので、早急な対応が必要な状態でした。

点検結果と原因

エンジンルームを点検したところ、エアコンテンショナー・プーリーが固着していることが判明しました。この固着により、エアコンベルトがタイミングベルトカバーに挟まってしまい、カバーが削れている状態でした。

⚠ 重要な確認ポイント
タイミングベルトカバーが削れている場合、カバー内部のタイミングベルト本体にもダメージが及んでいる可能性があります。タイミングベルトが損傷していると、エンジンの重大なトラブルにつながる恐れがあるため、慎重な確認が必要です。

幸いなことに、タイミングベルトカバー内部のタイミングベルト本体やその他の部品にはダメージが及んでいないことを確認できました。そのため、今回は損傷を受けたベルトカバー、固着したエアコンテンショナー・プーリー、そしてエアコンベルトの交換を行うことで修理が完了できる状態でした。

作業内容

実施した整備作業

1. クランク・プーリー脱着作業
タイミングベルトカバーを外すため、およびクランクプーリーの溝に堆積したエアコンベルトの削れカスを除去するため、クランク・プーリーを脱着しました。

 

2. 各プーリーの清掃
クランクプーリー及びエアコンコンプレッサー、各プーリーを丁寧に清掃し、異物や削れカスを除去しました。

3. フロント側タイミングベルトカバー交換
削れてしまったタイミングベルトカバーを新品に交換しました。

4. エアコンテンショナー・プーリー交換
固着していたエアコンテンショナー・プーリー一式(プーリーアセンブリ、シャフト、アジャスター)を新品に交換しました。

5. エアコンベルト交換
損傷したエアコンベルト(クーラーベルト)を新品に交換しました。

6. 動作確認
すべての部品を交換後、エアコンの動作確認を行い、異音・異臭がなくなり、正常に冷房が効くことを確認いたしました。

写真で見る修理工程

【入庫時の状態(全体画像)】

エンジンルーム全体の様子です。一見すると異常は分かりにくいですが、エアコンを作動させると異音が発生します。

【入庫時の状態(拡大画像)】

エアコンテンショナー・プーリー周辺を拡大した画像です。ベルトがタイミングベルトカバーに挟まり、カバーが削れている様子が確認できます。

【交換後のエアコンテンショナー・プーリー】

新品のエアコンテンショナー・プーリーを装着した状態です。プーリーがスムーズに回転し、ベルトも正しく配置されています。

【取り外した部品と新品の比較(エアコンテンショナー・プーリー)】

左側が新品のエアコンテンショナー・プーリー、右側が固着していた古い部品です。古いプーリーは固着により回転不良を起こしていました。

【取り外した部品と新品の比較(タイミングベルトカバー)】

削れてしまった古いタイミングベルトカバーと新品の比較です。古いカバーには明らかな削れ跡が確認できます。

【タイミングベルトの状態確認】】

タイミングベルトカバー内部のタイミングベルト本体を確認した画像です。幸いにもダメージは受けておらず、正常な状態を保っていることが確認できました。

🔧 技術解説:エアコンテンショナー・プーリーの役割

エアコンテンショナー(テンショナー)・プーリーは、エアコンベルトに適切なテンションをかけ、ベルトの張り具合を調整する重要な部品です。このプーリーが固着すると、ベルトが正しく機能せず、異音や異臭の原因となります。また、ベルトが他の部品に干渉することで、エンジン周辺の重要な部品を損傷させるリスクもあります。定期的な点検と早めの交換が、大きなトラブルを防ぐ鍵となります。

修理後の状態

すべての部品を新品に交換し、動作確認を行った結果、エアコン使用時の「キュルキュル」という異音は完全になくなり、ゴムが焼けるような異臭も解消されました。エアコンも正常に作動し、しっかりと冷房が効くようになりました。

費用明細

作業内容・部品名 数量 単価(円) 金額(円)
クランク・プーリー脱着 1 9,900 9,900
クランクプーリー及びエアコンコンプレッサー、各プーリー清掃 1 2,700 2,700
フロント側タイミングベルトカバー取替 1 3,600 3,600
カバー、ベルト フロント(部品番号:13570AA045) 1 2,490 2,490
テンショナー脱着、取替 1 3,600 3,600
プーリーアセンブリ、アイドル エア コンディショナ(部品番号:73131FC000) 1 6,290 6,290
シャフト、アイドル プーリー(部品番号:73132AC000) 1 880 880
アジャスタ、アイドル プーリー(部品番号:73134AC001) 1 880 880
クーラー・ベルト 1 2,060 2,060
ショートパーツ 1 3,000 3,000
技術料合計 19,800
部品合計 15,600
整備料合計 35,400
消費税(10%) 3,540
合計金額 38,940

まとめ

今回の修理では、エアコンテンショナー・プーリーの固着が原因で発生した異音・異臭、そしてエアコン不良を解消することができました。タイミングベルト本体にダメージがなかったことは不幸中の幸いでしたが、放置していれば重大なエンジントラブルに発展していた可能性もあります。

エアコン使用時に異音や異臭がする場合は、単なるベルトの鳴きではなく、このような重大な不具合のサインである可能性があります。違和感を感じたら、早めの点検・修理をおすすめいたします。


SEOキーワード:スバル レガシィB4 エアコン修理、エアコン異音 キュルキュル、エアコンテンショナー・プーリー交換、エアコンベルト交換、タイミングベルトカバー交換、エアコン効かない 異臭、ゴム焼ける臭い エアコン、府中市 自動車整備、秀勇自動車、スバル 専門整備