もたつくエンジンの意外な3つの原因!サンバーディアス修理事例


故障修理車検・点検

 

 

車両情報

・車種:スバル サンバーディアス
・年式:平成18年式
・型式:TA-TW2
・エンジン:EN07(スーパーチャージャー付)
・走行距離:46,008km

今回は、「2,000rpm付近でエンジンが吹けない、もたつく感じがする」とのご相談で入庫いただいた【スバル サンバーディアス(TA-TW2)】の修理事例をご紹介します。

詳しい診断の結果、①イグニッションコイル不良 ②プレッシャーレギュレーター不良 ③スーパーチャージャー不良の3つの問題を発見し、すべて交換することで症状を完全に改善いたしました。

日野市・八王子市・多摩市エリアでのスバル車修理・車検整備は当社にお任せください!

1. 故障診断と症状確認

お客様からの症状

お客様からは「2,000rpm辺りでエンジンが吹けなくなる、もたつく感じがする」とのご相談をいただきました。ただし、アイドリングは安定している状態でした。

実際の走行テスト結果

まず走行テストを実施したところ、お客様がおっしゃる「吹けない感じ」は明確には確認できませんでしたが、スーパーチャージャーが過給していないような感覚を確認しました。

診断で使用した測定機器

  • スキャンツール – ECUデータモニター確認(異常数値なし)
  • バキューム計 – アイドル時バキューム値 -483mmHg/rpm(基準値内)
  • ストールテスト – 各レンジでの回転数確認(基準値内)
  • 圧縮圧力計 – 各シリンダー1,250Kpa/rpm(基準値内)

2. 発見した3つの不具合

① イグニッションコイル不良

火花点検を実施した結果、1番シリンダー以外の火花が弱い状態を確認しました。スパークプラグの焼け方はほぼ均一でしたが、コード位置を変えると症状が変わることから、イグニッションコイルの不良と判断しました。

【交換前】故障したイグニッションコイル。1番シリンダー以外への点火が不安定で、エンジン不調の原因となっていました。

② フューエル プレッシャー レギュレーター不良

燃料圧力点検では、通常時の圧力は正常値(IG ON時3.2kgf/cm²、アイドリング時2.6kgf/cm²)でしたが、エンジンを切った後に急激に燃圧が下がってしまう状態を確認しました。

重要:この症状は直接的にエンジンの吹け上がり不良に関係しませんが、放置するとエンジン始動性が悪化するため、早期の交換が必要でした。

【交換後】新品のフューエル プレッシャー レギュレーター。適正な燃圧を維持し、良好なエンジン始動性を確保します。

③ スーパーチャージャー不良

過給圧力を測定した結果、ほぼ0Kpa(基準値:4,500±50rpm時に87±8Kpa)という状態で、全く過給されていないことが判明しました。スーパーチャージャー系統に漏れは確認できなかったため、スーパーチャージャー本体の不良と判断しました。

【交換前】故障したスーパーチャージャー。内部部品の摩耗により過給機能が完全に失われていました。

【交換後】リビルト品のスーパーチャージャーを装着。適正な過給圧力を発生し、エンジン性能を完全復活させました。

3. 実施した修理作業

主要部品交換作業

イグニッションコイル交換

新品のイグニッションコイル(22433KA581)に交換し、全気筒への確実な点火を復活させました。

プレッシャーレギュレーター交換

フューエル プレッシャー レギュレーター(22670KA081)を交換し、適正な燃圧維持機能を回復させました。

スーパーチャージャー交換

リビルト品のスーパーチャージャー(純正定価171,900円)を使用し、大幅なコストダウンを実現しました。

関連部品の同時交換

スーパーチャージャー交換に伴い、以下の関連部品も同時交換いたしました:

  • スーパーチャージャーベルト – 新品ベルトで確実な駆動力伝達
  • ファンベルト – エンジン補機類の安定駆動
  • テンショナー – 適正なベルトテンション維持
  • 各種ホース・ガスケット類 – エア漏れ防止対策
  • エアバイパスバルブ – 過給制御の最適化

4. 修理完了後の改善効果

走行テスト結果

各部品交換後、再度走行テストを実施した結果、お客様がお悩みだった症状は完全に改善しました!

エンジン性能完全復活

2,000rpm付近での吹け上がり不良が解消され、スムーズな加速を実現しました。

過給機能回復

スーパーチャージャーによる過給が復活し、軽自動車とは思えないパワフルな走りを取り戻しました。

始動性向上

プレッシャーレギュレーター交換により、エンジン始動性も向上し、快適な日常使用が可能になりました。

5. 修理費用明細

作業内容・使用部品名 数量 単価 金額(税抜)
車検整備基本工賃(24ヶ月点検) 1式 ¥25,000 ¥25,000
検査機器による点検・清掃 1式 ¥5,000 ¥5,000
OBD点検実施(スキャンツールによるDTC読み取り) 1式 ¥2,000 ¥2,000
エンジンオイル及びフィルター交換(部品持ち込み) 1式 ¥3,150 ¥3,150
オイルパン・ドレーン・ガスケット 1個 ¥100 ¥100
故障診断に伴う問診作業 1式 ¥9,000 ¥9,000
スキャンツールにてデーターモニター確認 1式 ¥1,800 ¥1,800
イグニッションコイル取替工賃 1式 ¥2,700 ¥2,700
イグニッションコイル(22433KA581) 1個 ¥14,100 ¥14,100
プレッシャーレギュレーター取替工賃 1式 ¥4,500 ¥4,500
プレッシャーレギュレーター(22670KA081) 1個 ¥9,220 ¥9,220
スーパーチャージャー取替工賃 1式 ¥13,500 ¥13,500
スーパーチャージャーASSY(リビルト品) 1個 ¥82,500 ¥82,500
レゾネータASSY取替工賃 1式 ¥2,700 ¥2,700
レゾネータASSY 1個 ¥6,030 ¥6,030
エアバイパスバルブ取替工賃 1式 ¥2,700 ¥2,700
エアバイパスバルブ(21866KA091) 1個 ¥12,500 ¥12,500
左外側タイロッド・エンド・ブーツひび割れ取替 1式 ¥3,600 ¥3,600
タイロッドエンド・ブーツ 1個 ¥380 ¥380
ショートパーツ 1式 ¥500 ¥500
スーパーチャージャー関係・スロットルボディ関係部品 1式 ¥27,090 ¥27,090
エンジン冷却液・フューエル1・ブレーキ関係 1式 ¥15,560 ¥15,560
車検早期予約割引(2ヶ月前) -¥1,821 -¥1,821
技術料合計 ¥75,629
部品合計 ¥166,180
整備料合計 ¥241,809
諸費用(重量税・印紙代等) ¥19,932
消費税(10%) ¥24,999
御請求額合計 ¥286,740

リビルト品採用のメリット

今回のスーパーチャージャーは、純正新品(定価171,900円)ではなく高品質なリビルト品(82,500円)を使用することで、約89,400円のコストダウンを実現しました。品質・性能は純正同等で、保証も付いています。

6. スバル サンバーディアス メンテナンスのポイント

定期点検の重要性

  • スーパーチャージャー付エンジン – より精密なメンテナンスが必要
  • イグニッションシステム – 定期的な点火系統チェック
  • 燃料系統 – 燃圧・インジェクター清掃
  • エアクリーナー – 過給機への異物混入防止

7. アクセス・店舗情報

株式会社 秀勇自動車

📍 〒191-0061 東京都日野市南平8-17-17
📞 TEL:042-591-6136
🕒 営業時間:平日9:00~19:00 土曜日10:00~18:00(日祝休み)


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8. よくあるご質問

Q: スーパーチャージャーの寿命はどのくらいですか?

A: 適切なメンテナンスを行えば10万km以上は使用可能です。ただし、エアクリーナーの汚れやオイル管理不良により早期故障することがあります。

Q: リビルト品の品質は大丈夫ですか?

A: はい。当社で使用するリビルト品は厳格な品質管理のもとで再生産されており、新品同等の性能と信頼性を提供します。保証も付いているので安心です。

Q: 修理期間はどのくらいかかりますか?

A: 部品の在庫状況にもよりますが、通常2〜3日程度です。事前にお電話でご相談いただければ、詳しいスケジュールをお伝えします。

9. 関連ページ

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