エンジン始動直後のエンスト症状を解決!インテークパイプ交換で改善した事例


故障修理
車両情報
・車種:ニッサン ノート
・年式:平成25年式
・型式:DBA-E12
・走行距離:53,500km

本日は、エンジン不調でご来店いただいた【日産ノート(DBA-E12)】の修理事例をご紹介いたします。

エンジンをかけた直後にエンストしてしまう症状が発生していました。専用診断機で点検したところ、インテークパイプが折れていたことが原因と判明しました。

日野市・八王子市・多摩市エリアでのエンジン不調診断・インテークパイプ交換は当社にお任せください!

1. エンジン不調の症状と診断内容

お客様からは「エンジンをかけた直後にエンストしてしまう」というご相談をいただきました。エンジン始動直後の不安定な状態は、燃料供給や空気の吸入に問題があることが多く、早急な原因特定が必要です。

診断機による詳細チェック

スキャンツール(専用診断機)を使用し、エンジンの状態を数値で確認しました。無負荷アイドリング時の空燃比補正値を測定したところ、約128%という数値が出ました。

空燃比補正値とは?

燃料と空気を混ぜた混合ガスが、どれだけきれいに燃えているかを示す数値のことです。日産車の場合、100が最適な燃焼状態を表します。

  • 100未満:燃料が濃い状態(リッチ)
  • 100:最適な燃焼状態
  • 100以上:燃料が薄い状態(リーン)

今回の128%という数値は、燃料が薄すぎる「リーン状態」を示していました。本来必要な量の空気に対して燃料が足りない、もしくは余分な空気が吸い込まれている可能性が高いと判断できます。


  
入庫時の診断データ。空燃比補正値128%を示しており、明らかにリーン状態であることが確認できました。

2. 原因の特定 – インテークパイプの破損

空燃比がリーン状態になる主な原因として、エア吸い込み(エアリーク)が考えられます。エンジンルームを詳しく点検した結果、インテークパイプ(サージタンクからインタークーラーへ繋がる部分)が折れていることを発見しました。

インテークパイプが折れるとどうなる?

  • 余分な空気の侵入 – 折れた箇所から測定されない空気が入り込む
  • 燃料の薄い混合気 – 空気が多すぎて燃料不足の状態になる
  • エンジンの不安定動作 – アイドリングが不安定になりエンストする
  • 出力低下 – 適切な燃焼ができず、パワー不足になる
  
インテークパイプの折れている箇所。亀裂から余計な空気が吸い込まれ、空燃比が乱れていました。

注意:インテークパイプの破損を放置すると、エンジン不調だけでなく燃費悪化や異物混入による内部ダメージのリスクも高まります。

3. 応急処置と動作確認

まず原因を確定させるため、折れていた部分を仮補修して動作確認を実施しました。サージタンク接続部のみを脱着し、破損箇所を簡易的に補修してから再接続しました。

補修後、再度スキャンツールで空燃比補正値を測定したところ、約104%まで改善されました。正常範囲に近づいたことで、インテークパイプの破損が不調の原因であることが確定しました。

  
仮補修を施したインテークパイプ。この状態でも空燃比が改善し、原因が特定できました。

走行テストの実施

仮補修後、実際に走行テストを行いました。アイドリング時のエンスト症状は解消され、加速時も問題なく動作することを確認しました。インテークパイプの破損のみが不良箇所と判断できたため、新品部品への交換作業に進みました。

4. エアインレットチューブの新品交換

恒久的な修理として、エアインレットチューブASSY(インテークパイプ本体)を新品に交換しました。純正部品を使用することで、確実な密閉性と長期的な信頼性を確保しています。

新品交換のメリット

  • 完全な気密性の回復
  • 再発防止の確実性
  • メーカー純正部品による品質保証
  • 長期使用でも安心の耐久性
  
取り外したエアインレットチューブです。 

交換後の診断結果

新品部品に交換後、再度スキャンツールでエンジン状態をチェックしました。空燃比補正値は正常範囲内に収まり、エンジンの動作も安定していることを確認できました。

  
新品パイプ取り付け完了。しっかりと固定され、エア漏れの心配がない状態です。
  
修理完了後の診断データ。空燃比補正値が正常範囲に戻り、エンジンが安定稼働していることが数値で確認できました。

5. 整備完了後のメリット

エンスト解消

始動直後のエンスト症状が完全に解消され、安心してエンジンをかけられます。

燃費改善

適正な空燃比に戻ったことで、本来の燃費性能を取り戻せました。

エンジン保護

異物の侵入リスクがなくなり、エンジン内部を長期的に保護できます。

6. 費用明細

作業内容 費用(税抜)
故障診断に伴う問診作業 ¥3,600
スキャンツールにて点検一式(空燃比測定含む) ¥1,800
インテークパイプ脱着・破損部補修・状態確認 ¥4,500
エアインレットチューブASSY取替作業 ¥5,400
エアインレットチューブASSY(純正部品) ¥14,200
ショートパーツ ¥2,000
エアコンシステム点検一式(別途作業) ¥10,000
整備小計 ¥41,500
消費税(10%) ¥4,150
御請求額合計 ¥45,650

※エアコンの効きが悪いとのご相談もいただき、別途点検を実施しました。コンプレッサーからのガス漏れが確認されたため、後日の修理をご提案させていただきました。

7. エンジン不調を防ぐための予防方法

定期点検で早期発見

  • エンジン始動時の異常な音や振動をチェック
  • アイドリングの不安定さを感じたら早めに点検
  • 燃費が急に悪化した場合は要注意
  • 定期点検でエンジンルーム内の劣化を確認
  • ゴム製パーツは経年劣化するため5年以上経過車は要注意

アクセス・店舗情報

株式会社 秀勇自動車

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