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故障修理

イグニッションコイル交換 スズキ パレット

平成20年式 CBA-MK21S 走行距離55,318km

エンジン不調という事でお預かり致しました!
症状としては、
・登坂時、力が無くなる事がある。
・アクセルを踏み込んでもエンジン回転数が上がらない。1度停止し、再スタートすると改善した。
お預かりしてから、冷間時、エンジンの振動があり、吹けも悪い感じでした。
温まると治まるけど、走行すると走り出しの時、吹けが悪い状態でした。
パワーバランス不良な感じの状態を確認しました。

まずはスキャンツールで故障コードが何かないかを確認。故障コードは有りませんでした。
データモニターにて数値を確認すると、ISCVの数値が28%と高い状態でした。
因みに整備書記載の基準値は、無負荷時で10%~20%。
今回の症状と直接の因果関係は無さそうですが、チェックした方が良さそうです。
他には特段異常な数値は見られません。空燃比補正率モニターも-3.13%と問題有りません。

さて、症状はパワーバランス不良なので、そちらを確認。
まずは点火系を確認。
スパークプラグは前回交換から5年、15,000km経過程度。念の為、外して確認しますが、
プラグ自体は異常無し。ただ、1番と2番シリンダーのプラグホールにエンジンオイルが少し
流入しています。タペットカバーのパッキンは併せて交換した方が良さそうです。

続いて圧縮値を確認。こちらは全て1.320Mpaと異常無し。

次にイグニッションコイルとスパークプラグを接続し、火花点検。
すると2番シリンダーの火の飛びが弱い状態を確認。
他のコイルと場所を入れ替えて再度確認すると、入れ替えた方に症状が移る状態。
イグニッションコイル不良に間違いありません。

ISCVの数値が高かったので、吸気系等も確認。ISCVを外すとカーボンが溜まっている状態。
インタークーラーを外し、スロットルボディを確認するとこちらもオイル、カーボンで汚れていました。
吸気系の清掃も必要です。

という事で、タペットパッキンの交換、吸気系の清掃、そしてイグニッションコイルの交換をご提案。
作業は全て施工させて頂く事となりました。

タペットカバーを外すと、中はかなり汚れている状態。
年間4000km程度走行で、半年毎オイル交換はしているのですが、15年経過しているので、
それなりに汚れは溜まってしまったのでしょう。1か月後には車検なので、
その際はオイル交換前にフラッシングした方が良さそうです。

タペットカバーパッキン交換後、イグニッションコイルを交換し、スロットルボディ廻りを清掃し、
Wako’sフューエル1にて燃料系統を清掃します。
1度完全暖気状態にし、最後にフューエルシステム・クリーナーにてスロットルボディ以降の部分を清掃。

作業完了後、レーシングでは取り除き切れない清掃剤の残りとテスト走行を兼ねて、実走行を実施。

テスト走行後、勿論パワーバランス不良といったエンジン不調は見られず、ISCVの数値は
基準値内の18,43%に低減。
空燃比補正率モニター1.56%となりました。

  • 故障診断点検作業一式 ¥10,400-
  • シリンダ・ヘッド・カバー・ガスケット取替 ¥4,800-
  • バルブカバー・ガスケット ¥1,600-
  • パーツクリーナー等ショートパーツ一式 ¥4,355-
  • イグニッションコイル ¥9,100-×3
  • ISCV脱着清掃、インテーク系清掃一式 ¥4,800-
  • PETRA キャブコンディショナー ¥2,500-
  • PETRA フューエルシステムクリーナー ¥5,200-
  • Wakos フューエル1 ¥2,160-

整備小計¥63,115-、消費税込み総額は¥69,427-となりました!

 外したイグニッションコイルです。左から1番、2番、3番シリンダーに装着されていた物です。3番だけ綺麗な状態。

 外したタペットカバーです。パッキンは硬くなっており、プラスチックの様になっていました。

 こちらはエンジン側。パッキンが付着する部分を清掃します。

 タペットカバーとイグニッションコイル装着後です。

 

 外したISCVです。黒いカーボンが堆積していました。バルブ側も通路側もコンディショナー剤で清掃します。

 清掃、ISCV組付け後です。