スパークプラグ交換の前にやるべきこととは?吸気系洗浄3ステップを解説

ホンダ フリード スパイク|スパークプラグ交換・吸気系洗浄施工事例【八王子・日野市の車検・整備なら秀勇自動車】
・車種:ホンダ フリード スパイク(FREED SPIKE)
・型式:DAA-GP3
・初度登録:平成26年2月(H26.2)
・走行距離:106,670km
施工概要
今回は、約1年前に行った車検の際に先送りとなっていたスパークプラグの交換をご依頼いただきました。
走行距離が106,670kmに達しており、プラグの摩耗によるエンジン不調・燃費悪化が懸念される状態でした。
さらに、エンジン吸気系の汚れも蓄積していたため、プラグ交換に先立ちスロットルボディ洗浄・フューエルシステム洗浄を実施。
後日、お客様からエンジンオイルとオイルフィルターの交換も追加でご依頼いただき、あわせて施工いたしました。
症状・点検内容
このフリード スパイク(DAA-GP3)は4気筒エンジン(LEA-MF6型)を搭載しており、1気筒あたり2本のスパークプラグを使用する構造となっています。合計8本のプラグが使用されています。
手前側4本(フロント側)は通常通り交換可能ですが、奥側4本(リヤ側)はカウルトップパネル・ワイパーリンクの取り外しが必要となる構造です。走行距離が10万kmを超えており、プラグの電極摩耗が進行していることが予測されました。
作業工程
① 吸気系洗浄(スロットルボディ・燃焼室クリーニング)

▲ スロットルボディ洗浄前。スロットルバルブ周辺にカーボンや油汚れが蓄積している状態。


▲ WAKO’S スロットルバルブクリーナーを使用し、スロットルバルブ・ボディ内壁を丁寧に清掃。洗浄後は汚れが除去されクリーンな状態に。
走行距離が多くなるにつれ、スロットルボディ内にはブローバイガスや吸気の油分に起因するカーボンや汚れが堆積します。
これを放置すると、アイドリングの不安定化や加速レスポンスの低下につながります。
今回はWAKO’S スロットルバルブクリーナーを使用してスロットルボディを清掃しました。

▲ PETRA フューエルシステムクリーナーおよびWako’s フューエル1を使用し、スロットルボディ以降の吸気通路・燃焼室内のカーボンを溶解・燃焼排出。
フューエルシステムクリーナーによる吸気・燃焼室洗浄では、エンジン内部のカーボンを洗浄剤で溶かし、その溶けたカーボンをエンジン燃焼によって強制的に排出します。
この工程はスパークプラグに一時的に大きな負担をかけるため、古いプラグが装着されている状態で先に洗浄を行い、洗浄後に新品プラグへ交換するという順序で作業することが重要です。
新品プラグを装着した後に洗浄剤を使用すると、新品プラグに過大な負担がかかるリスクがあります。
② スパークプラグ交換(手前側・奥側 各4本、計8本)

▲ フロント側(手前側)のスパークプラグ4本。カウルパネル脱着不要で比較的アクセスしやすい位置にある。

▲ リヤ側(奥側)のスパークプラグ4本。カウルトップパネルおよびワイパーリンクを取り外すことで初めてアクセス可能となる。

▲ 右:取り外した旧プラグ(使用済み) 左:新品NGK プレミアムRX LFR6ARX。電極の摩耗状態が一目でわかる。
DAA-GP3型フリード スパイクに搭載されるLEA-MF6型エンジンは、1気筒あたり2本のスパークプラグ(デュアルプラグ方式)を採用しています。
エンジン手前側(フロントバンク)の4本はエンジンルーム内から直接アクセスできますが、エンジン奥側(リヤバンク)の4本はカウルトップパネルとワイパーリンクを取り外さないと物理的に到達できない構造です。
このため、フリード スパイクのスパークプラグ交換は一般的な4気筒エンジンより作業工数が多くなります。今回使用したNGK プレミアムRX(LFR6ARX)はイリジウム&ルテニウム配合のプレミアムプラグで、長寿命かつ安定した点火性能を発揮します。
③ イグニッションコイル交換(全8本)
スパークプラグと同時に、イグニッションコイル全8本(NGK U5268×4本・NGK U5267×4本)も交換いたしました。
イグニッションコイルはプラグと同様に高電圧・高温環境下で使用される消耗部品です。10万kmを超えた走行距離を考慮し、プラグ交換と同タイミングでの一括交換をお勧めしました。
コイルの劣化が進むと点火不良(失火)が起きやすくなり、エンジンのノッキングや燃費悪化の原因となります。
④ スキャンツールによる空燃比学習値リセット

▲ スキャンツールを使用してエンジンECUに接続。吸気系洗浄・プラグ・コイル交換後に空燃比学習値(Fuel Trim)をリセット。
エンジンECU(コンピューター)は、長期の走行を通じて燃料噴射量・点火時期などの補正値(学習値)を蓄積しています。
吸気系の洗浄やプラグ・コイルの交換後は、エンジンの状態が大きく変化するため、古い学習値を初期化(リセット)することで新しいエンジン状態に適したECU制御が早期に確立されます。
リセットを行わずに走行を続けると、ECUが古い補正値をもとに制御し続け、本来の性能・燃費が得られない期間が生じます。整備後にスキャンツールで学習値をリセットすることは、作業の完成度を高める重要なひと手間です。
⑤ エンジンオイル・オイルフィルター交換
整備後、お客様よりエンジンオイルおよびオイルフィルター(オイルエレメント)の交換を追加でご依頼いただきました。
使用オイルはWako’s EX-CRUISE スペシャル 5W-30(SN/GF-4)を3.6L使用。あわせて、オイルエレメント(H1540-RTA-003)およびドレンガスケット(PD-0601ホンダ用)も新品に交換しています。
タイヤ空気圧の点検・調整も無償で実施しました。
費用明細
【伝票番号:000020204】スパークプラグ交換・吸気系洗浄・イグニッションコイル交換
| 作業内容・使用部品名 | 区分 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) |
|---|---|---|---|---|
| スパーク・プラグ取替 | 取替(技術料) | — | — | 11,700 |
| カウルパネル脱着 | 脱着(技術料) | — | — | 3,600 |
| スパークプラグ NGK プレミアムRX LFR6ARX 11P | 部品 | 8.00 | 2,850 | 22,800 |
| イグニッション・コイル取替 | 取替(技術料) | — | 上記含む | — |
| イグニッションコイル NGK U5268 (純正定価¥12,900-) | 部品 | 4.00 | 10,300 | 41,200 |
| イグニッションコイル NGK U5267 (純正定価¥12,900-) | 部品 | 4.00 | 10,300 | 41,200 |
| カウルトップクリップ 90602-S5A-003 | 部品 | 1.00 | 185 | 185 |
| カウルトップクリップ 90602-TA0-003 | 部品 | 10.00 | 180 | 1,800 |
| ドライバーボンネットヒンジカバー 74212-SFM-000 | 部品 | 1.00 | 2,090 | 2,090 |
| パッセンジャーボンネットヒンジカバー 74222-SFM-000 | 部品 | 1.00 | 2,090 | 2,090 |
| ショートパーツ | ショート | 1.00 | 5,500 | 5,500 |
| エンジン内部カーボン洗浄、スキャンツールにて学習値リセット | 清掃(技術料) | — | — | 2,700 |
| PETRA フューエルシステムクリーナー | 油脂類 | 1.00 | 6,000 | 6,000 |
| WAKOS スロットルバルブクリーナー | 用品 | 1.00 | 2,900 | 2,900 |
| Wako’s フューエル1 | 油脂類 | 1.00 | 2,160 | 2,160 |
| 技術料合計 | 18,000 | |||
| 部品合計 | 127,925 | |||
| 整備料合計(税抜) | 145,925 | |||
| 消費税(10%) | 14,593 | |||
| 御請求額 | ¥160,518 | |||
【伝票番号:000020366】エンジンオイル・オイルフィルター交換
| 作業内容・使用部品名 | 区分 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) |
|---|---|---|---|---|
| エンジンオイル交換 | 交換(技術料) | — | — | 900 |
| Wako’s EX-CRUISE スペシャル 5W-30 SN/GF-4 | オイル | 3.60 | — | 5,280 |
| オイル・エレメント H1540-RTA-003 小型車用 | 部品 | 1.00 | 1,400 | 1,400 |
| オイルパン・ドレン・ガスケット PD-0601 ホンダ用 | 部品 | 1.00 | 100 | 100 |
| タイヤ空気圧調整 | 調整 | — | — | — |
| オイル交換サービス券割引 | 値引 | 1.00 | -909 | -909 |
| 技術料合計 | 900 | |||
| 部品合計 | 5,871 | |||
| 整備料合計(税抜) | 6,771 | |||
| 消費税(10%) | 677 | |||
| 御請求額 | ¥7,448 | |||
適格請求書発行事業者登録番号:T5013401005446
発行日:令和8年3月6日
担当メカニックより
今回は車検時から約1年間、先送りになっていたスパークプラグ交換をまとめてご依頼いただきました。
DAA-GP3型のフリードは奥側のプラグへのアクセスにカウルトップパネルの取り外しが必要で、作業工数がかかりますが、一度にまとめて交換することでコストパフォーマンスも高まります。
特に今回は「洗浄→プラグ交換→学習値リセット」という正しい手順で作業を行ったことで、エンジンが本来の状態に近い形でリフレッシュできています。
走行距離の多いお車ほど、吸気系の洗浄・プラグ交換・コイル交換をセットで実施することをお勧めしています。
ご相談はお気軽に秀勇自動車までどうぞ。
