タイミングベルト交換を8工程で実施|ミラジーノL650S整備

・車種:ダイハツ ミラジーノ
・型式:DBA-L650S
・初度登録:平成17年10月
・走行距離:39,657km
症状・ご相談内容
昨年エアコンの修理をさせて頂いたお客様より、ダイハツ ミラジーノ(L650S)の法定12か月点検をご用命いただきました。日野市の秀勇自動車では、点検の際にエンジンルームや下廻りまで丁寧に確認しています。
今回の点検で、エンジン冷却水(クーラント)がウォーターポンプから滲んでいることが分かりました。さらに、タイミングベルトの交換実績が確認できないため、交換されていない可能性が高い状態でした。初度登録から21年が経過している車両です。冷却水漏れやタイミングベルトの劣化は、放置するとエンジントラブルにつながるおそれがあります。
あわせて前後ショックアブソーバーに漏れ跡が見られましたが、すべてを一度に施工すると費用負担が大きくなってしまうため、ショックアブソーバーは後日の整備とし、今回はエンジン廻りの修理を優先させていただくことになりました。
冷却水の滲みを放置すると、冷却水量の不足によるオーバーヒートにつながるおそれがあります。また、交換実績のないタイミングベルトは、ひび割れや切れのリスクが高まります。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。
原因・点検結果
12か月点検の結果、以下の状態が確認できました。
- ウォーターポンプからのエンジン冷却水の滲み跡
- タイミングベルトの交換実績が確認できない(21年経過のため、ベルトのひび割れリスクあり)
- 前後ショックアブソーバーの漏れ跡(今回は後日整備)
その他の点検項目は以下のとおりです。
- ブレーキ残量:前輪4.7mm、後輪3.1/3.5mm
- タイヤ溝残量:前輪5.6mm、後輪5.5mm
- バッテリーテスト:充電状態100%、寿命テスト100%(基準値400CCAに対し測定値412CCA)
- エンジン始動能力テスト100%(9.72V)、充電テスト14.11V → 良好(交換時期不明)
- OBD点検(スキャンツールによるDTC読み取り):異常なし
- スパークプラグ:NGK BKR6ERX-PS(イリジウム)装着、IGコイルとともに新しい状態でOK
- ブレーキマスターシリンダー:滲みらしい跡あり。一先ず清掃し、経過観察

【写真1】ウォーターポンプ周辺の冷却水の滲み跡。点検時に確認できました。
ウォーターポンプは、エンジンの冷却水を循環させる重要な部品です。ミラジーノ(EFエンジン)ではタイミングベルトの近くにあり、ポンプの交換にはタイミングベルト周辺の部品を取り外す必要があります。そのため、ウォーターポンプの交換とタイミングベルトの交換を同時に行うと、無駄な工賃を抑えることができます。
作業工程・技術的なポイント
冷却水の滲みとタイミングベルトの交換実績不明を受け、以下の作業を行いました。
- 右側ヘッドランプ・フロントバンパーの脱着
- Vベルト(ファンベルト・パワーステアリングベルト・クーラーベルト)の全数取替
- 右エンジンマウントの取替
- ウォーターポンプの取替
- クランクシャフト・フロントオイルシールの取替
- カムシャフトオイルシールの取替
- タイミングベルト・タイミングテンショナーの取替
- 冷却水(Wako’sハイパー・ロングライフ・クーラント)の充填

【写真2】ウォーターポンプ取り外し後のエンジン前面の状態です。

【写真3】取り外したウォーターポンプ。新品のウォーターポンプ(カバーパッキン付き)と比較しています。
タイミングベルトの周辺には、クランクシャフトとカムシャフトのオイルシールがあります。ベルト交換の際に分解するタイミングで交換しておくことで、将来のオイル漏れによるベルトへの悪影響や、再度の分解作業を防ぐことができます。今回もクランクシャフト・フロントオイルシールとカムシャフトオイルシールを同時に取り替えました。

【写真4】カムシールを交換した後の状態です。

【写真5】ウォーターポンプおよびフロントクランクオイルシールを交換した後の状態です。

【写真6】タイミングベルトを交換した後の状態です。
作業結果
ウォーターポンプ、タイミングベルト、タイミングテンショナー、Vベルト全数、右エンジンマウントラバー、クランクシャフト・フロントオイルシール、カムシャフトオイルシールを新品に交換し、エンジン廻りの不安要素を解消しました。冷却水も新しい「Wako’sハイパー・ロングライフ・クーラント」を充填しています。
あわせて、以下の整備も実施しました。
- エンジン内部カーボン洗浄(Wako’s フューエル1)
- ウインドウォッシャー液の補充、およびキャップ破損のためウォッシャータンクキャップを交換
- 前後ブレーキの分解・清掃
- タイヤ空気圧調整
前後ショックアブソーバーに漏れ跡が見られました。今回は後日の整備(令和9年3月予定)とし、今後あらためて施工いたします。
費用明細
| 項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 【技術料】法定12ヶ月点検(12ヶ月定期点検) | 1 | 12,000円 | 12,000円 |
| 【技術料】OBD点検(スキャンツールによるDTC読み取り) | 1 | 2,000円 | 2,000円 |
| 【技術料】タイミングベルト取替(Vベルト全数取替・エンジンマウント右側取替・フロントバンパー脱着・右側ヘッドランプ脱着を含む) | 1 | 21,600円 | 21,600円 |
| 【技術料】ウォーターポンプ取替 | 1 | 13,500円 | 13,500円 |
| 【技術料】クランクシャフト・フロント・オイルシール取替 | 1 | 6,300円 | 6,300円 |
| 【技術料】カムシャフト・オイルシール取替 | 1 | 9,000円 | 9,000円 |
| Wako’s フューエル1(エンジン内部カーボン洗浄) | 1 | 2,160円 | 2,160円 |
| ウインドウォッシャー液 | 1 | 100円 | 100円 |
| ウォッシャータンクキャップ 85332-97201 | 1 | 330円 | 330円 |
| パーツクリーナー(前後ブレーキ分解・清掃) | 1 | 1,800円 | 1,800円 |
| タイミング・ベルト MFDH005 | 1 | 4,750円 | 4,750円 |
| タイミングテンショナー GT60240 | 1 | 4,850円 | 4,850円 |
| ファン・ベルト 4PK715 | 1 | 1,750円 | 1,750円 |
| パワーステアリング・ベルト 3PK525 | 1 | 1,220円 | 1,220円 |
| クーラー・ベルト MPMF-1285T | 1 | 750円 | 750円 |
| 右・エンジン・マウント・ラバー 12305-B2050 | 1 | 12,900円 | 12,900円 |
| バンパークリップ 90044-68378 | 14 | 110円 | 1,540円 |
| バンパークリップ 90044-67517 | 4 | 170円 | 680円 |
| Oリング、オイルレベルゲージパイプ 96721-19009-000 | 1 | 120円 | 120円 |
| ウォーターポンプAssy(プーリー側のみ・カバーパッキン付き)WPD-049 | 1 | 4,400円 | 4,400円 |
| Wako’s ハイパー・ロングライフ・クーラント | 3.30 | 2,000円 | 6,600円 |
| クランクシャフト・フロント・オイルシール D6234 | 1 | 600円 | 600円 |
| ボルト、カムスプロケット 90048-01038 | 1 | 380円 | 380円 |
| カムシャフト・オイルシール D6232 | 1 | 710円 | 710円 |
| パーツクリーナー | 1 | 1,800円 | 1,800円 |
| ショートパーツ | 1 | 1,000円 | 1,000円 |
| 前後ショックアブソーバー一式(取替技術料・部品代)※後日整備(令和9年3月)のため今回の費用には含まれません | — | — | 後日 |
| 技術料合計 | 64,400円 | ||
| 部品合計 | 48,440円 | ||
| 整備料合計 | 112,840円 | ||
| 消費税(10%) | 11,284円 | ||
| 御請求額(税込) | 124,124円 |
まとめ
今回は、法定12か月点検をきっかけに、ウォーターポンプからの冷却水の滲みと、交換実績のないタイミングベルトという2つの不安要素を解消しました。初度登録から21年が経過したお車では、走行距離が少なくても、ゴム部品の経年劣化が進みやすくなります。
ショックアブソーバーは後日の整備としましたが、費用負担と優先度を踏まえて段階的に整備を進めることも可能です。冷却水の滲み、タイミングベルトの交換時期、車検・点検のことなら、日野市の秀勇自動車へお気軽にご相談ください。日野市・八王子市・多摩市・稲城市のお客様からもご相談をいただいております。
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