トルコン太郎でCVTフルード交換!3つの作業ポイントを解説

・車種:スバル インプレッサ
・型式:DBA-GT7
・初度登録:平成29年4月
・走行距離:63,102km
症状・ご相談内容
東京都日野市にお住まいのお客様より、スバル インプレッサ(DBA-GT7)の車検整備のご依頼をいただきました。今回は車検(24ヶ月点検)に合わせて、エンジンオイル・ブレーキフルード・CVTF(CVTフルード)の油脂類全般の交換をご希望とのことでした。日野市・八王子市・多摩市・稲城市周辺で「CVTフルード交換」をお考えの方にも参考になる内容ですので、作業内容を詳しくご紹介します。
点検の過程で、走行距離63,102kmという使用状況もあり、各種油脂類の劣化に加えて、エンジンオイル漏れの症状も確認されました。
原因・点検結果
まず下廻り各部・ブレーキ関係・ケーブル関係・動力伝達装置・ステアリング装置関係など車検基本項目の点検・調整を実施。検査機器による点検の結果、ブレーキ残量は前輪5.6mm/後輪7.4mm、タイヤ残量は前輪3.4mm/後輪4.2mmで、バッテリーテストは充電状態87%・寿命テスト100%(基準値600CCA、測定値682CCA)、エンジン始動能力テストも100%と良好でした。
OBD点検(スキャンツールによるDTC読み取り)では、パワーウィンドウ(運転席)の過去・現在故障コードなど複数の記録が見られましたが、いずれも実害のない履歴的な記録であることを確認しています。
点検の結果、右バンクのタペットカバー部(プラグホール部含む)からエンジンオイルの滲み・漏れが確認されました。今回は応急的にオイル粘度を上げたうえで漏れ止め剤を注入する処置を行っておりますが、根本的な修理ではないため、次回点検時に状態を再確認させていただきます。

右バンク、タペットカバー部分にオイルの滲みが確認されました。
作業工程・技術的なポイント
今回のメイン作業であるCVTF(CVTフルード)交換は、専用機器「トルコン太郎」を使用した圧送循環交換方式で実施しました。単にドレンから抜いて入れるだけの部分交換とは異なり、トルクコンバーター内部の古いフルードまで含めて効率よく入れ替えられるのが特長です。

トルコン太郎による圧送交換のイメージ図。
作業手順の技術的なポイント
- CVTを十分に冷却した後、エンジンを始動し、フィラープラグを取り外してオートマ用フラッシング剤を注入、内部を洗浄します。
- 洗浄後にエンジンを停止し、オートマオイルのオイルクーラーホースを取り外して、アタッチメントホースを2本取り付けます。
- アタッチメントホースにトルコン太郎を接続し、エンジンを再始動。片方のホースからは古いフルードを抜き取り、もう片方のホースから新油を注入する「圧送循環方式」で同時進行します。
- 交換後のフルードはトルコン太郎内部のフィルターでろ過し、さらに洗浄を行います。

CVTF抜き取り開始時。新油と比べ、真っ黒な状態でした。

新油の注入と並行して、旧油を10リットルほど抜き取っている様子です。
オイル量の調整には注意が必要です。CVTFはオイル温度によって油量(見た目の液面)が変化してしまうため、洗浄後に一度冷却し、メーカー規定温度になった時点でのオイル量を計測・調整することが正確な油量管理のポイントとなります。
CVTが十分に冷却された後、スキャンツールを接続してCVTFの温度をリアルタイムに計測しながらエンジンを始動します。CVTのフィラープラグを取り外して添加剤を注入し、再度フィラープラグを取り付けたうえで、アイドリング状態のままフルード温度を上昇させます。フルード温度が35℃に達した時点でフィラープラグを外し、規定の油量に調整して作業完了となります。温度によって液面が変わるATF/CVTFだからこそ、この温度管理が仕上がりの精度を大きく左右します。

全量(約16リットル)抜き取り後の旧油。抜き取り始めと比べ、透明感が上がっています。

トルコン太郎内部のフィルターでろ過した後の状態。新油とほとんど変わらない状態になりました。
このほか車検整備の一環として、エンジンオイル交換(フラッシング込み)、ラジエーター・キャップの取替、エア・クリーナ・フィルターの清掃、エンジン内部のカーボン洗浄、ウィンドウォッシャー液の補充、前後ブレーキの分解・清掃、ブレーキフルード(DOT4)の交換、タイヤの空気圧調整およびローテーション、エアコンフィルターの取替もあわせて実施しています。
作業結果
CVTF(約16リットル)はトルコン太郎による圧送循環交換により、内部のトルクコンバーターまで含めてほぼ全量を新油に入れ替えることができました。抜き取り開始時は真っ黒だったフルードも、交換後は新油とほとんど変わらない透明感のある状態まで改善しています。
右バンクのタペットカバー部から確認されたエンジンオイルの滲みについては、オイル粘度を上げたうえで漏れ止め剤を注入する処置を実施しました。エンジンオイル自体もかなり劣化が進んでいたため、今後は半年ごとの交換を推奨しております。
エンジンオイルは年間1万km程度走行されている使用状況を踏まえ、半年ごとの交換をおすすめいたします。オイルの劣化が進むとパッキン類へのダメージが大きくなり、オイル漏れのリスクも高まります。また、次回の法定点検時には前輪のロアアームブッシュが交換時期を迎える見込みですので、あわせてご案内いたします。
その他、車検基本項目(下廻り各部・ブレーキ関係・ケーブル関係・動力伝達装置・ステアリング装置関係の点検調整)、ラジエーター・キャップの取替、エア・クリーナ・フィルターの清掃、エアコンフィルターの取替なども問題なく完了し、車検(24ヶ月点検)は無事に合格しております。
費用明細
| 作業内容・使用部品名 | 数量 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 車検整備基本工賃(24ヶ月点検) | 1 | 29,000円 | 29,000円 |
| 下廻り洗浄料金・検査機器による点検調整 | 1 | 5,000円 | 5,000円 |
| OBD点検実施(スキャンツールによるDTC読み取り) | 1 | 2,000円 | 2,000円 |
| PETRA オイルシステムクリーナー | 1.00 | 2,500円 | 2,500円 |
| Wako’s EX-CRUISEスペシャル 5W-40 SN/CF A3/B3 | 4.40 | 部品サービス | 0円 |
| オイルパン・ドレーン・ガスケット PD-0802スバル用 | 1.00 | 100円 | 100円 |
| オイル・エレメント H1540-RTA-003 小型車用 | 1.00 | 1,400円 | 1,400円 |
| PETRA エンジン・ストップリーク(漏れ止め剤) | 1.00 | 3,200円 | 3,200円 |
| Wako’sクーラント・ブースター | 1.00 | 2,160円 | 2,160円 |
| ラジエーター・キャップ 45137AE003 | 1.00 | 1,460円 | 1,460円 |
| Wakos フューエル1(エンジン内部カーボン洗浄) | 1.00 | 2,160円 | 2,160円 |
| ウインドウォッシャー液 | 2.00 | 100円 | 200円 |
| パーツクリーナー | 1.00 | 1,800円 | 1,800円 |
| ブレーキフルード(DOT4) | 1.00 | 1,800円 | 1,800円 |
| ATF又はCVTF 圧送交換工賃(スキャンツールにて油温管理) | 1 | 9,000円 | 9,000円 |
| WAKOS CVTFプレミアムスペック | 16.00 | 3,400円 | 54,400円 |
| PETRA TRANSMISSION SYSTEM CLEANER | 1.00 | 2,500円 | 2,500円 |
| PETRA UNIVERSAL SYNTHETIC CVT CONDITIONER | 1.00 | 3,500円 | 3,500円 |
| ガスケット・フィラープラグ 803918060 | 1.00 | 320円 | 320円 |
| エアコンフィルター取替工賃 | 1 | 3,000円 | 3,000円 |
| クリーンフィルター 28-007K | 1.00 | 3,800円 | 3,800円 |
| 車検・早期ご予約割引(2か月) | 1 | -1,818円 | -1,818円 |
| オイル交換サービス券割引 | 1.00 | -909円 | -909円 |
| 自賠責保険(非課税) | 1 | 17,650円 | 17,650円 |
| 重量税(非課税) | 1 | 24,600円 | 24,600円 |
| 印紙代(非課税) | 1 | 2,300円 | 2,300円 |
| 代行料 | 1 | 8,181円 | 8,181円 |
| 技術料合計 | 46,182円 | ||
| 部品合計 | 80,391円 | ||
| 整備料合計 | 126,573円 | ||
| 諸費用合計 | 52,731円 | ||
| 消費税 | 13,476円 | ||
| 御請求額 | 192,780円 |
まとめ
今回はスバル インプレッサ(DBA-GT7)の車検整備に合わせて、トルコン太郎を使用したCVTフルード(CVTF)の圧送循環交換を中心に、エンジンオイルやブレーキフルードなど各種油脂類の交換を実施しました。CVTフルードは単なる抜き替えではなく、専用機器による圧送循環交換と温度管理による油量調整を行うことで、より高い精度での交換が可能になります。
また、点検の過程で見つかったエンジンオイル漏れについても早期に対応し、今後のメンテナンス時期についてもお客様にご案内いたしました。
株式会社秀勇自動車では、日野市・八王子市・多摩市・稲城市エリアを中心に、車検・点検・CVTフルード交換などの整備を承っております。お車の油脂類交換やCVTの不調でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。
キーワード:CVTフルード交換/トルコン太郎/日野市 修理/秀勇自動車
