三菱 デリカD:2 エンジン振動 日野市 八王子市 多摩市 国立市 立川市 東京  


故障修理車検・点検

エンジン吸気系清掃、スパークプラグ交換 三菱 デリカD:2

平成23年式 DBA-MB15S 走行距離154,463km

走行中にエンジンの出力低下しエンジンが振動するようになり、またエンジンチェックランプが点灯したとの事でした。
ご来店後、すぐにスキャンツールを繋げたのですが、その時点では振動が収まっており、チェックランプも消灯していました。
一先ずDTCをチェックすると、P0300(複数シリンダー失火)とP0303(3番シリンダー失火)が残っておりました。
ただ症状が再現しない状態の為、一先スパークプラグに電気を供給するイグニッションコイルの可能性を潰す為、
3番と4番のコイルを入れ替え、1度お返しさせて頂きました。

1週間程度経過後、再び症状再発という事でご連絡を頂き、再入庫。

ご来店時は症状が出ている状態だったのですが、診断をしようとしたら、また症状が収まってしまいました・・。

一先ず再びDTCを確認。するとトラブルコードは前回と全く同じコードが出力されました。
仮にイグニッションコイル不良であれば、今回4番シリンダー失火に変化するはず。しかしコードは変わっていないので、
一先ずイグニッションコイル不良は否定された事になります。

症状が出ない状態なので、まずは基本点検を実施するしか無いですね・・。

まずはスキャンツールでデーターを測定。
気になる数値としては、アイドリング時、空燃比値が-10%程度。ただ3,000回転時だと0%近くになります。
低回転時の方が、スパークプラグの火力が低下すると燃焼不良になりやすいので、スパークプラグ劣化は
疑わしいですね。複数シリンダー失火も出ていますし。
また実走行してみると、アクセルレスポンスもあまり良くありません。スロットルボディ等、吸気系の汚れも考えられます。

続いて、排気ガス濃度、スパークプラグの火花点検、エンジンの圧縮点検、インジェクターの燃料噴射状態等を確認します。
排気ガスはHCが100ppm程度。ちょっと高いですね。吸気系のエア吸い込みを点検するも、そちらは異常無し。
火花点検は、思った程悪く無い状態。でもプラグギャップは広がっているので、プラグは交換した方が良さそうです。
プラグの状態は4本とも大きな差は無い感じ。3番だけかぶり気味みたいな感じもありません。
圧縮は基準値内なのでOK。排気ガステスターで各シリンダーの燃料噴射状態を確認すると、こちらも各シリンダーに差は無い状態。

続いて吸気系の点検。スルットルボディはやはり汚れています。

ただ、はっきりした症状が再現しない状態なので、一先ずイグニッションコイルの装着位置は戻し、スパークプラグの取付位置を
3番と4番を変更、走行テストを実施します。
しかし50km位走行しても症状が再現しません・・・。これでチェックランプが点灯し、4番失火となれば、スパークプラグNGと断定出来るのですが・・。

お客様の希望納期も迫ってきたので、現状の状態をご説明し、スパークプラグ交換、吸気系清掃を実施し、様子を見られてはと提言致しました。
また12か月点検も今回併せてご用命頂いており、エンジンオイル、オイルフィルター、ワイパーゴム、ラジエターキャップ交換を提案。

各作業実施をご用命頂きました。

作業完了後、各データーを測定。排気ガス濃度はHCが0%近くになり、空燃比値も0%近くで安定する様になりました。
実走行すると、明らかに出力が上昇し、またアクセルレスポンスも改善し、極めて調子良くなりました!

ご納車後、2週間程度経過しましたが、その後ご相談のご連絡を頂いていないので、経過は良好の様です。

  • 12か月点検基本点検料 ¥13,000-
  • エンジンオイル Wako’s ex-cruseスペシャル 5W-40 ¥0-(法定点検時無料)
  • オイルフィルター、ドレーンパッキン ¥1,300-
  • ラジエターキャップ ¥900-
  • 前側ワイパーブレード、リヤワイパーゴム ¥3,450-
  • ウィンドウォッシャー液 ¥100-
  • ブレーキクリーナー ¥1,800-
  • エンジン不調関連、点検一式 ¥10,400-
  • スパークプラグ ¥2,400-×4
  • Wako’sスロットルバルブ・クリーナー ¥2,500-
  • PETRA フューエルシステム・クリーナー ¥5,000-
  • Wako’sフューエル1 ¥1,800-

整備小計¥49,850-、消費税及び早期ご予約割引が入った総額は¥53,835-となりました!

 入庫時のDTC。

 スロットルボディ、清掃前です。

 スロットルボディ清掃後の状態です。