外気温表記異常はバッテリーが原因?日野市の整備工場が診断方法を公開


故障修理
車両情報
・車種:ニッサン セレナ
・年式:平成27年式
・型式:DBA-C26
・走行距離:119,685km

車検でご入庫いただいた【ニッサン セレナ(DBA-C26)】の外気温センサー異常修理事例を紹介いたします。お客様からメーターの外気温表示が実際とはかけ離れた数値を示すというご相談をいただきました。

9月上旬の入庫時、実際の外気温は30度以上でしたが、メーター表記は15℃と異常値を記録していました。スキャンツールによる診断やパーツ交換を経て、意外な原因が判明した修理事例です。

日野市・八王子市・多摩市エリアでの外気温センサー異常・電装系トラブルは当社にお任せください!

1. 外気温センサー異常の症状と原因診断

お仕事でセレナを使用されているお客様から、外気温表示の異常についてご相談をいただきました。実際の気温よりも15度以上低い数値が表示される状態が続いており、不便を感じていらっしゃいました。

初期症状の確認内容

  • 実際の外気温:30度以上 – 9月上旬の暑い時期での入庫でした
  • メーター表示:15℃ – 実際の気温と15度以上の誤差がありました
  • お客様の使用状況:業務利用 – お預かりできる時間が限られていました
  • 事前の準備:交換許可取得済み – センサー交換の了承をいただいていました

      
【入庫時のメーター表示】実際の外気温は30度以上ありましたが、メーター表記は15℃。エアコンの制御にも影響を与える可能性がある重要な不具合でした。

2. 外気温センサー交換による修理試行

事前に外気温センサー交換の許可をいただいていたため、まずはセンサーパーツの交換作業を実施しました。外気温センサーはフロントバンパー付近に設置されており、走行中の外気温を測定する重要なパーツです。

注意点:外気温センサーは環境温度を測定し、エアコンの制御や燃費計算にも使用される重要なパーツです。異常値が続くとエアコンの効きが悪くなる可能性があります。

しかし、センサー交換後も症状は全く改善されませんでした。新しいパーツに交換したにもかかわらず、メーター表示は依然として異常値を示し続けていたのです。

3. スキャンツールによる詳細診断

センサー交換で症状が改善されなかったため、スキャンツールを使用してコンピューターが認識している温度データを確認しました。診断機器を接続して調べた結果、驚くべき数値が判明しました。


      
【スキャンツール診断結果】車両のコンピューターが認識していた外気温は-30℃という異常値でした。センサー交換後も改善されなかったため、別の原因を疑う必要がありました。

診断結果の詳細

  • コンピューター認識温度:-30℃ – 実際とは60度以上もかけ離れた異常値でした
  • センサー交換後も改善せず – 新品パーツでも症状が変わらない状態でした
  • メーター不良の可能性 – センサー入力値はメーターに入力され、補正後メーターパネルに出力される為、メーター不良を疑いました

新品のセンサーに交換したばかりだったため、最初はメーター不良を疑いました。しかし、念のためインターネットで同様の症状について調査したところ、意外な原因についての情報を発見しました。

4. 真の原因はバッテリー劣化だった

ネット検索で調べた結果、バッテリーが極度に劣化していると外気温が誤表示されるケースがあるという情報を見つけました。現車のバッテリーを確認したところ、確かに劣化が進んでいる状態でした。

バッテリー劣化と外気温誤表示の関係

バッテリーが極度に劣化すると電圧が不安定になり、各センサーへの電力供給が正常に行われなくなります。外気温センサーは微弱な電流で動作するため、電圧不足の影響を受けやすく、異常値を出力してしまうケースがあるのです。

セレナのバッテリーは明らかに劣化が進行していたため、試しにバッテリー交換を実施してみることにしました。新しいバッテリーに交換したところ、驚くべき結果が待っていました。

5. バッテリー交換後の劇的な改善

バッテリーを新品に交換した直後、メーターの外気温表示を確認すると、本当に正常な数値を示すようになっていました。外気温センサーではなく、バッテリーの劣化が原因だったのです。

外気温表示の正常化

メーター表示が実際の外気温と一致するようになりました。-30℃から正常な温度表示への回復です。

コンピューター認識の改善

スキャンツールで確認したところ、車両のコンピューターも正確な外気温を認識していました。

エアコン制御の最適化

正しい外気温データにより、エアコンが適切に作動するようになりました。


      
【バッテリー交換後のメーター】外気温表示が正常な数値を示すようになりました。実際の気温と一致しており、お客様にも安心してご使用いただける状態に回復しました。

      
【交換後のスキャンツール確認】車両コンピューターが正常に外気温を認識している状態を確認できました。電圧が安定したことで、センサー類への電力供給が正常化したのです。

今回の事例から学べること:電装系のトラブルは、直接的な原因だけでなく、電源供給系統の問題も疑う必要があります。バッテリー劣化は様々な症状を引き起こす可能性がある重要なポイントです。

6. バッテリー劣化が引き起こす様々な症状

今回のような外気温表示異常以外にも、バッテリー劣化は多様なトラブルを引き起こします。日野市・八王子市・多摩市エリアでお車を使用されている方は、以下の症状に注意が必要です。

バッテリー劣化による主な症状

  • エンジン始動の不調 – セルモーターの回転が弱くなります
  • 各種センサーの誤作動 – 今回のような外気温センサー以外の異常も発生します
  • 電装品の動作不良 – パワーウインドウやライトの動きが鈍くなります
  • アイドリングストップの停止 – 燃費向上機能が使えなくなります
  • エンジン警告灯の点灯 – 電圧不足で各種警告灯が点灯するケースがあります

バッテリー交換の推奨タイミング

一般的にバッテリーの交換時期は3〜5年です。定期点検時にバッテリーの状態を確認し、電圧測定や負荷テストを実施することで、トラブルを未然に防ぐことができます。特に業務でお車を使用される方は、予防的な交換をおすすめいたします。

7. アクセス・店舗情報

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8. まとめ

今回のニッサン セレナの外気温センサー異常は、センサー自体の故障ではなく、バッテリー劣化が原因でした。電装系トラブルは複数の要因が絡み合うケースが多く、総合的な診断が必要です。スキャンツールを活用した正確な診断により、無駄なパーツ交換を避け、真の原因を特定できました。

日野市・八王子市・多摩市エリアで電装系トラブルやバッテリー異常にお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。豊富な診断機器と経験により、確実な修理を提供いたします。

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