CVTフルード交換で100万円の故障回避!トルコン太郎の効果


故障修理車検・点検

 

 

車両情報
・車種:スバル WRX S4
・型式:DBA-VAG
・エンジン型式:FA20
・初度登録:平成29年5月
・走行距離:47,717km

スバルWRX S4のオーナー様より、CVTフルード交換のご依頼をいただきました。走行距離47,717kmという適切なタイミングで、専用機器「トルコン太郎」を使用した圧送交換システムを実施いたしました。

通常のドレーン交換とは異なり、**スキャンツールで油温を管理しながら圧送交換を実施**することで、CVT内部に残る古いフルードを完全に入れ替えることが可能です。本記事では作業工程を画像付きでわかりやすくご紹介いたします。

日野市・八王子市・多摩市エリアでトルコン太郎によるCVTフルード交換なら秀勇自動車へお任せください!

CVTフルード交換が必要な理由とは

無段変速機(CVT)は、エンジンの回転をなめらかに車輪へ伝達する重要な装置です。CVTフルードには以下の役割があります:

  • **なめらかな変速を実現する潤滑作用** – 金属ベルトとプーリーの摩擦を軽減
  • 内部部品を保護する冷却機能 – 高温になりがちなCVT内部を適温に保つ
  • 油圧制御による変速制御 – 適切な圧力で変速をコントロール
  • 摩耗粉やスラッジを除去する洗浄効果 – 内部をクリーンな状態に維持

重要:CVTフルードは4万キロメートルごとの交換を推奨しています。今回の47,717kmは最適な交換タイミングといえるでしょう。

CVTフルードが劣化すると、変速時のショックが大きくなったり、加速がもたついたりする症状が現れます。さらに放置すれば、CVT本体が故障し、100万円以上の高額な部品交換費用が必要になるリスクもあります。CVTは分解整備ができない構造のため、リビルト品の設定もなく、故障すると非常に高額な出費を覚悟しなければなりません。

CVTフルード交換作業の詳細工程

今回の作業では、フラッシング剤による内部洗浄から始まり、トルコン太郎を使用した完全なフルード交換、そして翌日の油量調整まで、2日間にわたる丁寧な作業を実施しました。**CVTのオイルポンプが発生させる油圧を利用してフルードを循環させながら交換する**のがポイントです。

作業の流れ

  1. **フラッシング剤の注入** – PETRA TRANSMISSION SYSTEM CLEANERをCVTに注入し、アイドリング状態でミッション内部を洗浄
  2. **トルコン太郎の接続** – エンジン停止後、オイルクーラーホースを外してトルコン太郎を割り込ませて接続
  3. **フルード交換の実施** – エンジンを始動し、アイドリング状態でCVTのオイルポンプが発生させる油圧により古いフルードを抜き取りながら、トルコン太郎から新油を注入
  4. **フィルターろ過** – フルード交換完了後もトルコン太郎を接続したままアイドリングを継続し、トルコン太郎内部のフィルターでろ過処理を実施
  5. **ホースの再接続と確認** – トルコン太郎を外し、オイルクーラーホースを車両側に再接続。エンジンをかけて漏れがないか確認
  6. **冷却と油温管理** – エンジンを停止して冷却。熱膨張によりフルード量が増えているため、メーカー指定油温まで下がるのを待つ(翌日作業)
  7. **最終油量調整** – スキャンツールで油温を確認しながら、添加剤(PETRA UNIVERSAL SYNTHETIC CVT CONDITIONER)を注入。指定温度でフルード量を調整して完了
   
【トルコン太郎接続】オイルクーラーホースを外し、トルコン太郎を割り込ませた状態です。この状態でエンジンをかけると、CVT本体のオイルポンプが発生させる油圧により、古いフルードが抜き取られながら新しいフルードが注入されていきます。トルコン太郎自体が油圧をかけるのではなく、CVTの油圧を利用するため、CVT本体に負担をかけない安全な交換方式です。
   
【抜き取り開始時(0リットル)】フラッシング剤による洗浄後、交換作業を開始した直後に排出されたCVTフルードです。本来は透明感のあるピンク色ですが、茶色く濁っており劣化が進行していることが確認できます。細かな金属粉も混入しており、このまま使用を続けるとCVT内部の損傷リスクが高まる危険な状態でした。
   
【抜き取り中(10.8リットル)】CVTのオイルポンプによる油圧で、内部の奥深くに残留していた古いフルードが徐々に排出されています。フラッシング剤の効果により、通常のドレーン交換では取り除けないスラッジや汚れも一緒に洗浄されていきます。アイドリング状態を保ちながら、ゆっくりと確実にフルードを入れ替えていきます。
   
【抜き取り完了(14リットル)】最終的に14リットルのCVTフルードを排出しました。CVT本体のオイルポンプが発生させる油圧を利用することで、CVT内部に残留するフルードをほぼ完全に入れ替えることができます。通常のドレーン交換では不可能な、95パーセント以上の完全交換を実現しています。
   
【新品フルード】今回使用したスバル純正CVTフルード リニアトロニックです。透明感のある美しいピンク色が特徴で、適切な粘度と優れた潤滑性能を持っています。純正フルードを使用することで、スバル車のCVTに最適な性能を発揮させることができます。14リットルを使用して完全交換を実施しました。
   
【フィルターろ過後・交換完了】フルード交換後、トルコン太郎を接続したままアイドリングを継続し、トルコン太郎内蔵の高性能フィルターでろ過処理を実施しました。微細な金属粉やスラッジを完全に除去し、透明で美しいピンク色のクリーンな状態に生まれ変わりました。この徹底した洗浄作業により、CVT本体の寿命を大幅に延ばすことができます。翌日には、スキャンツールで油温を確認しながらメーカー指定温度でフルード量の最終調整を実施し、添加剤(PETRA UNIVERSAL SYNTHETIC CVT CONDITIONER)も注入して作業完了となります。

トルコン太郎による圧送交換システムのメリット

当店では、CVTフルード交換に専用機器「トルコン太郎」を使用しています。**トルコン太郎は一般的なドレーン交換とは異なり、圧力をかけてフルードを循環させながら交換する方式**を採用しています。

CVTフルード交換を怠った場合のリスク

CVTフルードの交換を怠ると、変速時のショックが大きくなり、加速がもたついたり異音が発生したりします。最悪のケースでは、CVT本体の故障により100万円以上の高額な新品交換が必要になります。CVTは分解整備ができない構造のため、リビルト品の設定もありません。定期的なメンテナンスを実施することで、こうしたトラブルを未然に防ぐことが可能です。

フロント・リヤデファレンシャルギヤオイル交換も実施

今回はCVTフルード交換と併せて、フロントおよびリヤのデファレンシャルギヤオイル交換も実施いたしました。**デファレンシャルギヤオイルは、左右の車輪の回転差を吸収する重要な部品を保護する役割**を担っています。

使用したギヤオイルの特徴

今回はWakos製の高性能ギヤオイル「RG・ANOTHER RG7590LSD 75W-90」を使用しました。LSD(リミテッド・スリップ・デファレンシャル)対応の高品質オイルで、優れた潤滑性能と耐久性を兼ね備えています。スバル車のAWDシステムに最適な性能を発揮し、なめらかなコーナリングと静粛性の向上を実現します。

フロント側には1.5リットル、リヤ側には0.8リットルのギヤオイルを注入しました。CVTフルードと同時に交換することで、駆動系全体のメンテナンスを一度に完了できます。

交換後の効果と改善内容

変速フィーリングが劇的に向上

古いフルードが完全に排出されたことで、CVT本来のなめらかな変速性能が復活しました。加速時のもたつきや変速ショックが解消され、快適な走行フィーリングを実感いただけます。

燃費性能の回復が期待できる

新しいフルードにより伝達効率が向上し、エンジンのパワーを効率よく路面に伝えることができるようになります。その結果、燃費の改善効果も期待できるでしょう。

CVT本体の寿命が延びる

内部の洗浄により、金属ベルトとプーリーの摩耗が抑制されます。定期的なメンテナンスを実施することで、高額なCVT交換を回避でき、長期的なコストダウンにつながります。

作業費用の詳細

作業内容・部品名 数量 単価 金額(税抜)
CVTフルード圧送交換(スキャンツールにて油温管理) 1式 ¥9,000 ¥9,000
スバル純正 CVTフルード リニアトロニック 14.0L ¥2,200 ¥30,800
PETRA TRANSMISSION SYSTEM CLEANER 1本 ¥2,500 ¥2,500
PETRA UNIVERSAL SYNTHETIC SEALER&CONDITIONER 1本 ¥3,500 ¥3,500
ガスケット・フィラープラグ 1個 ¥320 ¥320
フロント・デファレンシャル・オイル交換 1式 ¥3,600 ¥3,600
ドレーンコック・ガスケット 1個 ¥190 ¥190
Wakos RG・ANOTHER RG7590LSD 75W-90 1.5L ¥2,760 ¥4,140
ガスケット・オイルレベル 1個 ¥300 ¥300
リヤ・デファレンシャル・オイル交換 1式 ¥2,700 ¥2,700
Wakos RG・ANOTHER RG7590LSD 75W-90 0.8L ¥2,760 ¥2,208
技術料合計 ¥15,300
部品合計 ¥43,958
整備料合計 ¥59,258
消費税(10%) ¥5,926
御請求額合計 ¥65,184

料金について:上記料金は2025年11月時点のものです。車種や使用するフルードの種類により金額が変動する場合がございます。詳細はお気軽にお問い合わせください。

CVTフルード交換の推奨タイミング

定期交換で愛車を守る

  • **4万キロメートルごとの交換** – CVT本体を長持ちさせる最も効果的な方法です
  • トルコン太郎での圧送交換システムを選択 – ドレーン交換より確実で効果的なメンテナンスを実現
  • フラッシング剤を併用した内部洗浄 – CVT内部のスラッジを徹底除去して性能を回復
  • スキャンツールによる油温管理機能 – 適正温度を保ちながら安全に作業を実施

CVTフルード交換を怠った場合のリスク

CVTフルードの交換を怠ると、変速時のショックが大きくなり、加速がもたついたり異音が発生したりします。最悪のケースでは、CVT本体の故障により100万円以上の高額な新品交換が必要になります。CVTは分解整備ができない構造のため、リビルト品の設定もありません。定期的なメンテナンスを実施することで、こうしたトラブルを未然に防ぐことが可能です。

日野市・八王子市・多摩市でCVTフルード交換をお考えの方へ

当店は日野市に拠点を構え、八王子市・多摩市からも多くのお客様にご来店いただいております。**トルコン太郎を完備し、スバル車のCVTフルード交換に豊富な実績**を持つ整備工場です。

当店が選ばれる理由

  • トルコン太郎による確実な圧送交換システムを採用
  • スキャンツールで油温を監視しながら安全作業を徹底
  • スバル車の整備に精通した熟練メカニックが対応
  • 日野市・八王子市・多摩市エリアからアクセス良好
  • 明朗会計で追加料金の心配なし

店舗情報とアクセス

株式会社 秀勇自動車

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📞 TEL:042-591-6136
🕒 営業時間:平日9:00〜19:00 土曜日10:00〜18:00(日祝休み)


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まとめ

今回は走行距離47,717kmのスバルWRX S4に対して、トルコン太郎を使用したCVTフルード圧送交換システムを実施いたしました。通常のドレーン交換では約50パーセント程度しか交換できないところを、圧送交換システムなら95パーセント以上の完全交換が可能です。

スキャンツールで油温を管理しながら作業を進めることで、CVT本体への負担を最小限に抑えた安全な整備を実現しました。交換後は変速フィーリングの向上や燃費性能の回復が期待でき、CVT本体の長寿命化にもつながります。

日野市・八王子市・多摩市エリアでCVTフルード交換をお考えの方は、トルコン太郎を完備した当店にぜひお任せください。定期的なメンテナンスで快適なカーライフをサポートいたします。

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