ロアアームブーツが破れたまま走ると危険?日野市の整備工場が解説する2つのリスク


故障修理車検・点検
日野市 多摩市 八王子市 フリード
車両情報
・車種:ホンダ フリード
・型式:DBA-GB5
・初度登録:平成29年3月
・走行距離:22,607km

症状・ご相談内容

今回は車検のご依頼でお預かりしたホンダ・フリード(DBA-GB5)の施工事例をご紹介します。走行距離22,607kmと比較的少ないながらも、経年による複数の劣化が確認され、総合的なメンテナンスを実施しました。

ご来店時、オーナー様より「ボディの水垢が気になっている」とのご相談をいただきました。実際に気になる箇所を数か所スポットで磨いてみたところ、十分に水垢が落ちることを確認。ボディ全体の磨き+ポリマーコーティング施工をご提案し、快くご了承いただきました。

⚠️ 注意:水垢放置のリスク
水垢はボディ表面の塗装を徐々に侵食します。放置が続くと塗装の艶が失われるだけでなく、細かな傷や酸化が進行し、磨きによる回復が困難になる場合があります。早めのケアが塗装保護の観点からも重要です。

原因・点検結果

車検整備の一環として、検査機器による各部の総合点検を実施しました。その結果、以下の不具合・劣化箇所が確認されました。

■ ヘッドライトの光量低下・カットライン不鮮明
ヘッドライトテスターによる測定の結果、カットラインがぼやけた状態であることが判明。レンズの表面が経年劣化により曇っており、光量が低下していました。

日野市 多摩市 八王子市 フリード     

▲ 入庫時のヘッドライトテスター測定結果。カットラインがぼやけており、光量も不足している状態でした。

■ 前輪ロアアーム ボールジョイントダストブーツの破れ・グリス漏れ
リフトアップ後に足回りを点検した結果、左右フロントのロアアームボールジョイントダストブーツが破れており、内部のグリスが漏れ出しているのを確認しました。これは車検の不適合項目となるため、左右同時交換が必須の状態でした。

日野市 多摩市 八王子市 フリード     

▲ 前輪ロアアームのボールジョイントブーツが破れ、グリスが漏れていました。そのまま放置するとベアリングにガタが生じ、いずれは外れてしまうリスクがあるため、早めの交換が必要です。

⚠️ 注意:ロアアームブーツ破れを放置すると…
ダストブーツが破れた状態でそのまま走行を続けると、ボールジョイント内部に雨水・砂・ゴミが侵入し、ベアリング部が急速に摩耗します。最終的にはボールジョイントが外れる危険があり、走行中に重大な事故を招くおそれがあります。車検では必ず不適合となる箇所です。

■ その他の点検結果

  • エンジンオイル:汚れが著しくフラッシングが必要な状態
  • ラジエターキャップ:開弁圧が低下しており、冷却水量も減少
  • バッテリー:充電状態76%・寿命テスト57%(基準値500CCAに対し測定値426CCA)で要注意状態
  • ブレーキフルード:経年劣化により交換が必要な状態
  • 発炎筒:使用期限(2025年10月)切れ
  • エアコンフィルター:汚れが著しく、若干の臭いも確認
  • エバポレーター(熱交換器):汚れの蓄積による洗浄が必要な状態
  • OBD診断:ABS/VSA(U3006-16 コントロールユニット電源電圧低下)・EPS(U0416-68 VSA故障チェック)の故障履歴を検出 →DTC消去後、異常なし

作業工程・技術的なポイント

■ ヘッドライトレンズ研磨+コーティング(ライトピカリ)
ヘッドライトのレンズ表面を専用ケミカル(Wako’s ヘッドライトリペア)で研磨し、曇りを除去。研磨後はカットラインが明確に出るようになり、光量も回復しました。研磨後の状態を維持するため、レンズ面へのコーティング施工もあわせて実施しています。

日野市 多摩市 八王子市 フリード     

▲ 研磨後のヘッドライトテスター測定結果。カットラインが鮮明になり、光量も十分に回復しました。

🔧 技術解説:ヘッドライトの曇りとコーティングの重要性
ヘッドライトのレンズはポリカーボネート製で、紫外線や経年劣化により表面が酸化・黄変します。研磨のみで終わると、表面の保護膜がない状態になり短期間で再び曇りが生じます。研磨後にコーティング剤を施工することで、紫外線カット効果と表面保護効果が持続し、透明度が長持ちします。

■ 左右フロント ロアアーム ボールジョイントダストブーツ交換
損傷したダストブーツ(DC-1695)を左右同時に取り外し、ボールジョイント内部に残った古い汚れたグリスをきれいに拭き取ったうえで、新しいグリスを充填。新品のダストブーツを取り付けました。

日野市 多摩市 八王子市 フリード     

▲ 取り外した旧ブーツ(破損品)と新品部品の比較。破れの状態がよくわかります。

日野市 多摩市 八王子市 フリード     

▲ 新しいグリスを充填後、新品ブーツを取り付けた状態。グリス漏れもなく、正常な状態に回復しました。

■ エンジンオイル交換(フラッシング込み)
オイルが著しく汚染されていたため、PETRA オイルシステムクリーナーによるフラッシングを実施後、samsure スーパーローフリクション SN 0W-20(3.3L)に交換。あわせてオイルエレメント・ドレンガスケットも交換しました。エンジン保護のためPETRA Engine Shieldも添加しています。

■ ラジエターキャップ交換・クーラント復活剤補充
ラジエターキャップ(P561A)を新品に交換。エンジン冷却水はWako’s クーラントブースターを補充し、冷却システムの性能を回復させました。

■ バッテリークイックチャージ
バッテリーは放電気味であったため、充電を実施。現時点では交換には至りませんでしたが、測定値が基準を下回っているため、今後の継続的な状態確認をお勧めしました。

⚠️ 注意:バッテリー状態について
今回の測定では充電状態76%、寿命テスト57%(基準値500CCAに対し426CCA)と要注意の結果でした。充電で一時的に回復しましたが、寿命が近づいているサインです。特に夏の高温期・冬の低温期にかけてバッテリー上がりのリスクが高まります。早めの交換をご検討ください。

■ ブレーキ分解清掃・フルード交換
前後ブレーキを分解し、パーツクリーナーで清掃。ブレーキフルード(DOT4)を交換し、リヤカップキット(WK-683)も交換しました。

■ エアコン関連整備(フィルター交換・エバポレーター洗浄・オイル補充)
汚れが著しかったエアコンフィルター(V9114-3008)を新品に交換。エバポレーター(熱交換器)はWako’s エバポクリーナーを使用して洗浄し、臭いの元となる菌・カビを除去しました。さらにエアコンシステムの保護・性能維持のため、PAC-L(Wako’s パワーエアコンリキッド 2.5ml)を補充しています。

🔧 技術解説:エアコンオイル補充の効果
カーエアコンのコンプレッサーはエアコンガスの循環と同時に、ガスに溶け込んだオイルで潤滑されています。経年によりオイルが減少すると、コンプレッサーの摩耗が進みエアコンの効きが悪くなったり、最終的にはコンプレッサーの故障につながります。定期的なオイル補充はエアコンシステムの寿命を延ばす効果的なメンテナンスです。
詳細はこちら:エアコンオイル補充について
🔧 技術解説:エバポレーター洗浄について
エバポレーターはエアコンユニット内部にある熱交換器で、冷却時に結露が発生しやすく、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。放置するとエアコン使用時の嫌な臭いの原因になります。専用クリーナーによる定期洗浄で、清潔で快適な車内環境を維持することができます。
詳細はこちら:エアコン洗浄について

■ ボディーきらり☆ロイヤルコース(Mサイズ)
ご相談いただいたボディの水垢除去のため、以下の工程を実施しました。タイヤホイール洗浄、ボディ手洗い洗浄、鉄粉・塗装ミスト除去、3段階ポリッシング(磨き)、ボディーコート、未塗装部品艶出し、タイヤ艶出し、内窓拭き上げ。ポリマーコーティングの詳細についてはこちらをご参照ください。

■ その他実施項目

  • エアクリーナーフィルター清掃・エンジン内部カーボン洗浄(Wako’s フューエル1使用)
  • 発炎筒交換(期限切れのため)
  • アンダーカバークリップ交換(爪欠損)
  • ウインドウォッシャー液補充
  • OBD診断・DTC消去(消去後異常なし)
  • 下廻り洗浄・各部点検・調整・給油

作業結果

今回の車検整備・各種メンテナンスにより、以下の状態に改善されました。

  • ヘッドライトのカットラインが鮮明になり、光量も基準値を十分クリアする状態に回復
  • 車検不適合であったロアアームボールジョイントダストブーツの破れを修復し、グリス漏れが解消
  • エンジンオイルをクリーンな状態にリフレッシュし、エンジン保護剤も添加
  • 冷却システムの性能が回復し、ラジエターキャップの開弁圧も正常化
  • バッテリーを充電し、使用可能な状態に回復(引き続き経過観察を推奨)
  • ブレーキフルードを新液に交換し、制動性能の信頼性を確保
  • エアコンの臭いが解消され、冷房効率・システム保護も改善
  • ボディの水垢が除去され、コーティングにより艶やかな外観に仕上がった
  • 発炎筒を有効期限内の新品に交換

費用明細

作業内容・使用部品名 数量 単価(円) 金額(円)
車検整備基本工賃(24ヶ月点検) ― ― 27,000
検査機器による点検・調整 ― ― 5,000
OBD点検(スキャンツールによるDTC読み取り) ― ― 2,000
エンジンオイル交換(フラッシング込み) ― ― ―
 PETRA オイルシステムクリーナー 1.00 2,500 2,500
 samsure スーパーローフリクション SN 0W-20 3.30 ― 部品サービス
 オイルパン・ドレン・ガスケット PD-0601 ホンダ用 1.00 100 100
 オイルエレメント H1540-RTA-003 小型車用 1.00 1,400 1,400
 PETRA Engine Shield 1.00 3,800 3,800
 用品特別値引き 1.00 ― -500
ラジエータ・キャップ取替 ― ― ―
 ラジエータ・キャップ P561A 1.00 1,080 1,080
エンジン冷却水復活剤注入 ― ― ―
 Wako’s クーラントブースター 1.00 2,160 2,160
エアクリーナーフィルター清掃・エンジン内部カーボン洗浄 ― ― ―
 Wako’s フューエル1 1.00 2,160 2,160
バッテリークイックチャージ ― ― 2,000
ウインドウォッシャー液補充 ― ― ―
 ウインドウォッシャー液 1.00 100 100
前後ブレーキ分解及び清掃 ― ― ―
 パーツクリーナー 1.00 1,800 1,800
 ブレーキフルード(DOT4) 1.00 1,800 1,800
 リヤ・カップキット WK-683 1.00 880 880
アンダーカバー・クリップ 爪欠損~交換 ― ― ―
 クリップ 1.00 200 200
ライトピカリ(Wako’s ヘッドライトリペア) ― ― 3,000
発炎筒取替(使用期限 2025年10月) ― ― ―
 発炎筒(小) 1.00 800 800
左右フロント・ロア・ボールジョイント・ダストブーツ破れ~取替 ― ― 12,600
 ロアボールジョイントブーツ DC-1695 2.00 820 1,640
 ショートパーツ 1.00 2,000 2,000
エアコンガスオイル補充 ― ― 1,800
 PAC-L Wako’s パワーエアコンリキッド 2.5ml 1.00 4,200 4,200
エアコンフィルター取替 ― ― 3,000
 エアコンフィルター V9114-3008 1.00 1,980 1,980
エバポレーター洗浄作業 ― ― 1,500
 Wako’s エバポクリーナー 1.00 5,500 5,500
ボディーきらり☆ロイヤルコース Mサイズ ― ― 30,000
車検・早期ご予約割引(1か月) ― ― -909
技術料合計 86,991
部品合計 33,600
整備料合計 120,591
自賠責保険(非課税) 17,650
重量税(非課税) 24,600
印紙代(非課税) 2,200
代行料 8,182
諸費用合計 52,632
消費税(10%対象 128,773円) 12,877
御請求額(総額) ¥186,100

まとめ

今回は、ホンダ・フリード(DBA-GB5、平成29年式)の車検整備として、法定点検はもちろん、ご相談いただいたボディの水垢除去・ポリマーコーティングから、車検不適合であったロアアームボールジョイントダストブーツの破れ修復、ヘッドライトの研磨・コーティング、エンジン・冷却・エアコン系統の各種メンテナンスまで、幅広く対応させていただきました。

走行距離が少なくても、年数の経過とともにゴム部品の劣化や各種オイルの汚染・性能低下は進んでいきます。今回のように、定期的な車検整備のタイミングで各部を総合的に点検・整備することで、愛車のコンディションを長く良好に保つことができます。

「最近エアコンの臭いが気になる」「ボディの水垢が落ちなくなってきた」「足回りから異音がする」など、気になる症状がございましたら、お気軽に秀勇自動車にご相談ください。東京都日野市を中心に、丁寧な点検・整備で皆様の安全なカーライフをサポートいたします。

📍 株式会社 秀勇自動車
〒191-0041 東京都日野市南平8-17-17
TEL:042-591-6136 FAX:042-592-8668
URL:http://www.shu-you.com/
適格請求書発行事業者登録番号:T5013401005446

関連キーワード:ロアアームブーツ 破れ / ボールジョイントブーツ 交換 / 車検 日野市 / ホンダ フリード 車検 / ヘッドライト 研磨 コーティング / エアコン洗浄 エバポレーター / ポリマーコーティング / 秀勇自動車 / 日野市 修理 / 日野市 自動車整備